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2021/11/15

IRブログ番外編-株式上場を目指す側になって感じていること

皆様こんにちは。経営戦略企画室の望月です。今回はIRブログ番外編として、元金融業界にいた私が唐沢農機サービスに入社して4ヶ月。上場株式の流通を担う立場から、“上場を目指す”企業サイドで実際に仕事をするようになって感じていることを率直に書いてみたいと思います。ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

今考えていること

皆様ご存知の通り、当社唐沢農機サービスは、株式上場を目指しています。
「唐沢農機サービスが掲げる 上場するという夢をなんとかして叶えたい、そして上場はゴールではなく、IPOを達成した後、唐沢農機サービスの名がさらに世界に知られていくのを見てみたい!」と意気込んで入社した私ですが、4ヶ月経って毎日考えていることは『大変だ』ということです。こんなことを書いたら社長からお叱りをいただいてしまいそうですが、本当に大変です。正確に申し上げますと、ネガティブな大変さではなく、毎日良い意味でプレッシャー(大変さ)を感じながら仕事ができているということです。では、“なぜ大変なのか”  以下でご説明してみたいと思います。

上場企業と非上場企業のちがい

まずはそもそも、上場企業と非上場企業のちがいは何だろうかというところですが、(以下はさらっと読んでいただけたらと思います。)物理的には、
上場企業▶︎株式が公開され証券取引所で株の売買ができる・株の主な所有者は投資家である・経営は株主の意見に左右される・信用が高まり資金が集めやすい・企業買収のリスクがある・人材の確保がしやすい
非上場企業▶︎株式を公開しておらず証券取引所で株は売買はできない・株主の多くは経営者やその親族がメイン・経営は経営者に一存しており意思決定は早い・信用力が見えづらく資金は集めづらい・企業買収のリスクはない・知名度が上がりづらく人材の確保が難しい
といったところでしょうか。上場企業というと一般的なイメージとしては、大企業で安定していて信用力も高いし、世界でもビジネスがしやすいといったイメージがあると思います。
しかしながら一方で、業績目標を上下すれば投資家からはワンクリックで株が売買されてしまうし、企業固有の要因でなくても、国内・世界の経済や政治の影響で株価は乱高下する。さらには、下手すれば敵対的買収により経営陣が交代に追い込まれるなんてこともあり得ます。そのような理由もあり、大企業でありながら、上場を選択していない企業も多くあります。

それでも、多くの経営者が上場を目指すのは、厳しい東証の審査を突破したというお墨付きを得るということが何事にも代え難い価値なるからだと考えます。そのお墨付きこそが、日本国内での更なるビジネスの拡大、さらには世界を目指せる原動力となります。

では、その厳しい審査を突破し、上場を果たした企業は世の中にどのくらいあるのでしょうか…?

上場企業の数

上場企業の数は、2021年9月30日時点で、合計3771社。内訳は、東証一部2,174社、東証二部468社、マザーズ392社、JASDAQスタンダード655社、JASDAQグロース37社、Tokyo Pro Market45社です。
(引用元:日本取引所グループhttps://www.jpx.co.jp/listing/co/index.html

中小企業庁のデータによると、日本全国の大企業と中小企業・小規模事業者の合計は
約359万社(2016年)(引用元:中小企業庁 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2018/181130chukigyocnt.html)ですから、ざっくりとした計算で、日本の上場企業の割合は約0.1%です。唐沢農機サービスは数年後にそのステージに上がることを目標にしています。“1000社のうちの1社”になろうとしているのですから、大変なのは当然です。

では、無事に上場を果たすにはどうしたら良いのでしょうか…?

株式上場を果たすために求められること

それはずばり一言に集約してしまうと、「『唐沢農機サービスがパブリックカンパニーとして責務を果たせる』ということを各方面に対し証明をすること」それに尽きると考えています。あまり詳しくは書けませんが、社内内部の体制整備はもちろん、様々な法令諸規則に則って業務運営がなされているか、業績の進捗管理・開示方法の整備etc…
さらには、“その企業のビジネス”と、“企業そのもの”の社会的な存在意義まで問われます。
上場後には、数百人、場合によっては数千人、数万人の投資家に対して、あらゆることを開示し、“説明する責任”を負わなければなりません。
今はそれらを一つ一つ準備をして、証明をしていく段階にあると感じています。まだ道のりは果てしなく、立ちはだかる幾多の壁はとても高いですが、

片田舎の農機具屋が株式上場を果たして、衰退産業と言われる日本の農業業界に元気を運びたい。
株式上場を果たして世界でビジネスをするために信用を得たい。
そして、世界の農業を豊かにする。

唐沢農機サービスとしての夢の実現のために覚悟の下、決して諦めず努力し続けるのみです。

世界の農業を豊かに

私が入社を決断した理由の一つに、社長のビジネス感覚が凄いと感じたということがあります。
例えば、商船三井様との提携でスタートした中古農機の輸出事業も、ただ農機具を輸出するだけではなくて、「現地で箱苗を作るところ」から。「農機」を輸出したいのではなく、「日本の農業」を輸出したい。事業スタート当初からそれを目論み、実行する社長のビジネス感覚に共感しました。

唐沢農機サービスには、競合他社や大手企業に負けない強みがまだまだあるはずだと、入社して4ヶ月経った今、感じています。そして、私が所属する経営戦略企画室は、直接売上を上げられる部署ではありませんが、バックオフィスでその強みの一角をつくり、私個人としてもさらに会社に貢献しなければならないと覚悟しています。

まとめ

「片田舎の長野県東御市から、衰退産業と言われる農業の業界で上場を果たした企業」となるために、私たちは日々全力です。一人でも多くこの想いに共感して一緒に走ってくれる仲間やパートナー様を募集中です。

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