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2022/03/31

SDGs 第6回 Eat Local 地産地消

プロローグ

 

私は農機の仕事へ転職する前まで農業法人に10年間勤めていました。転職の理由を聞かれると色々とあるので一概には言えませんが、自分にとっての農業との関わり方に変化を求めたから、とでも言えばよいのでしょうか。何にせよ中心には農業があります。

ここ数回SDGsに関して色々と言わせてもらいましたが、これはもともと自分を取り巻く農業を中心とした環境とそれらに対する疑問から派生したことでした。前回は最先端農業技術などにフォーカスしましたが、今回は基本に立ち返ってみたいと思います。

 

地産地消

これも語り尽くされている感がありますが、敢えてなぞってゆきましょう。
「地産地消」というこの言葉、もともと私の中では地元の生産者を応援する、という趣旨から始まったイメージです。1990年代前半、カリフォルニアでは既に”Eat Local, Eat California Grown”「地場産を、カリフォルニア産を食べよう」といった巨大看板がハイウェイ添いに立っていました。日本でも地産地消が謳われることとなりますが、それは少し後になったからだったと記憶しています。その頃はこう感じました。「でも、カリフォルニアって本州くらいのサイズあるよね。物流的に考えると、日本で言えばこれは国産を食べようって感じかな」と。そしてナチュラル派の総本山、ベイエリア(サンフランシスコ周辺)特にバークレー地区から脈々と受け継がれていた自然志向の考え方が、オーガニック、ロハス的な考え方の流行や環境保護の観点などとの時代背景と相乗効果を発揮し、いつのまにかカーボンフットプリントやカーボンニュートラルとも関連づけられて、大きな潮流の一旦として語られるようになったと感じています。

 

グローバル化のリスクと自給率

現在我々が目にする食品達、これらは精製、加工、パッケージングなどを経て、様々な状態で様々な輸送手段等を経て消費者へ届けられます。更に産地と消費地は、需要と供給のバランスを取りながら、より商品価値を高めながら世界を駆け巡りながらエンドユーザーへ渡ります。またそれらの商業物流には気候変動や紛争などのリスクが伴います。食品だけではありません。全てにおいて需要と供給そしてコストの合理性があっての輸出入ですが、現在(令和4年3月)においては世界情勢の不安定化や一定地域における特需などにより、供給のアンバランス化が顕著になっており、そうすると特定原材料に依存する資材等を生産の基としている二次生産者やエンドユーザーにそのシワ寄せが訪れます。農業で言えば、ありとあらゆる石油化工製品、燃料、肥料、飼料、梱包資材、そして農機。ほぼ全ての費用が高騰しており、食品以外の分野においても自給率に対する考え方が変わってきています。

 

肥料不足と離農

このブログを書いている2022年3月現在、ロシアのウクライナ侵攻が続いており、それから派生する西側諸国とロシアやベラルーシとの経済制裁や輸出規制の応酬が、多岐に渡る製品または原料等の供給に多大な影響を及ぼしており、既に混乱していた農業資材や飼料業界においても、更なる異変が生じています。数字を見てみると、2021年のロシア輸出量は、硝酸アンモニウム(430万トン、世界貿易量に占める割合=以下同じ=が49%)、尿素(700万トン、18%)、アンモニア(440万トン、30%)でいずれも世界1位。塩化カリ(1200万トン、27%)は世界3位で、リン安(400万トン、14%)は世界4位になっています。もともと昨年(2021)末頃から肥料の輸出を減らし始めており、中国なども同様にしたうえ、自国の分の抱え込みも相まって、日本のようなそれらに依存してきた国は、今後とてつもない肥料価格の高騰と品不足に直面することになります。

原材料の高騰が販売価格に反映され、日々値上げのニュースを耳にします。これらは消費者を直撃し、日々のやりくりに奮闘する我々庶民の台所事情に直結しています。では農産物の価格へはどのように影響してくるのでしょうか。特に野菜や果物の値段は、市場相場に左右されます。なので、生産コストがどれだけかかろうと、実際に売価に反映させることは非常に困難です。さらに言えば、作物を育てる為に必要な肥料が確保できないかもしれない、という緊急事態の今シーズン、栽培した作物がいくらになるか判らない中、営農を諦める農家さんが増えることは避けられないのが現状です。

 

ローカライゼーションとSDGs

本当の意味での地産地消、それは現状のような政治や紛争に左右されない自国の自給率回復を伴った改革を意味するべきなのかもしれませんね。サステイナブルな作柄設計を可能にするための地産地消、持続可能な農耕方法の導入のための地産地消、そして不要なコストを掛けずに消費者へ届けるための販売方法としての地産地消、販売から生まれる利益を生産者に正しく還元するための地産地消。

どうにかならないものですかね。まったく。

先日、娘の春休みの社会科の宿題に、スーパーマーケットの野菜売り場の写真を見て、「あなたはここで何を気にしてお買い物をしますか?」とありました。娘は困って妻に「何を気にしてるの?」と聞くと、彼女はすかさず「安くて安全で新鮮なこと」と言いました。うちのような一般家庭の場合、そこまでは単純なんです。ですが、この「安くて」が難しい。農家さんを苦しめる一言ですね。いつか「フツーの野菜がフツーの値段で、フツーに安全にフツーに新鮮に食べられる」、そんな普通が可能になれば、それは確かににSDGsなんでしょうね。

投げ槍になりましたが、真にそう願う次第であります。

 

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