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2021/11/30

SDGs 第2回 それぞれの目標

【それぞれの目標】

 

みなさま、こんにちは。

株式会社唐沢農機サービス、整備/営業担当の川崎です。今回は前回に続いてSDGsについて深掘りしていきたいと思います。題して「それぞれの目標」。

【前回のおさらい】

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。

SDGsには17の大きな目標があり、それぞれにターゲットと呼ばれる幾つかの具体的な対策目標が設定されています。それらの合計が169個あるので、169のターゲットと言われています。

では、今回の深掘りは、

17の目標の2番目、

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

です。

皆さんは飢餓と聞くと、どのようなことを思い浮かべますか?

僕が最初に思い浮かべるのは、アフリカをはじめとする発展途上国から送られてくる、痩せた子供たちの姿です。

親元を離れ独り立ちが始まった十代のころに経験した、ありきたりな金欠程度しか知らない私には、彼らや彼らの親の苦しみは想像しかできません。子を持つ親になった今、この瞬間もひもじい思いをしている幼児や子供、また彼らの親が世界には沢山いることを思うと、キュッと苦しく感じます。彼らはただ生きていくために必要な食べ物を日々探し求めているのでしょう。なかには病気の親や子供を抱え、犯罪と言われても仕方のないことに手を染めるも人もいるはず。そんな現実を見聞きすると、NPO活動などを志す方もいますが、大抵の場合自分と家族ことでいっぱいいっぱい(自分のことです)、正直なところモヤモヤした無力感のようなものがあるのではないでしょうか。

そんな世の中の不義理への無力感は、きっと昔からあります。何より、そう感じるうるということ自体、自分はそこまで危機に瀕していない証明であり、またそれらの国々には慢性的な貧困や高い失業率、紛争や政治対立による輸入制限を発端とした食糧危機、自然災害や干ばつによる自給率低下など、言い出したら切りのない難問が沢山あることでしょう。

そんな諸問題を、先進国と呼ばれる国の人々が、僕のように目を背けないよう、このSDGsがあるのではないでしょうか。そしてそれは、より明確化され、細分化し、ターゲットを決め、毎年評価を繰り返し、期限までの目標を設定することにより、より実現力を高めるという明確なゴールを決めることで、17の目標へ向かう指標になることでしょう。では17の2,

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

という目標内で細分化されたターゲットの2.a

開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る。

に目を向けてみたいと思います。

要は飢餓、貧困、失業者を減らすために、またその為に食料自給率を上げるには、その地域における耕作能力を上げる必要がある。それには技術イノベーションが必要で、それを既に経験した国々が包括的に支援する、ということではないでしょうか。

食料を育てるのは簡単ではありません。そのため色々な農具、農機具、肥料、薬剤、農法、精製方法、運搬手段、貯蔵方法などが開発され、我々はその恩恵を受けながらも、しかしまだ苦労しています。

人口増加が目まぐるしく後発開発途上諸国において、その胃袋を満たすためには昔ながらの農法では立ち行かなくなるのは明白です。同じ耕地からの収穫量を増やし、更に耕作面積も増やすことが必要ですね。では、僕らには何ができるのでしょうか。

唐沢農機サービスでは、以下のような取り組みを行っております。

2021/09/09

 

▼ケニアの田植えはすべて「手作業」

過去の輸出実績調査の結果、ケニア国内に「田植機」が輸入された形跡が確認できませんでした。また、2021年3月に行われたケニアでのデモンストレーションでのヒアリングにおいても、田植えに関してはすべて「手作業」であり機械化への要望が高いことがわかりました。ケニアに限らずアフリカの人口は今後増加傾向であり、2050年までに21億人程度まで増える見込みです。食料需給の観点からも農業の機械化ニーズは強いと言えるでしょう。

▼機械だけでなく、「技術」も輸出

日本の田植機の性能は高く、中古在庫も多く流通しています。そのため、輸出することは難しくはありませんが、田植機を輸出しただけでは田植えはできません。田植機を使った田植えには、「苗箱に育苗された稲苗」が必要です。つまり、“育苗技術” も一緒に輸出しなければ、機械化はされません。

 

私の就活時には既にこの取り組みが始まっており、このような活動に感銘をうけたことも、この会社を選んだ大きな要因でした。

因みに現在、このプロジェクトに関わる求人がこちらです。

【Release】唐沢農機サービス、「日本の農業」輸出事業推進のため海外勤務候補生を募集

気になる方はチェックしてみてください。

【国境を越えて】

農機の仕事をしていますと、時にコンディションによっては廃棄になる農機に出会います。更に手を加えれば使えるが、既に一般的ではない一昔前の農機なども、行き場を失い廃棄されることもあります。勿体ないとは思いますが、時に仕方ないとも思います。一方、それを「仕方ない」で終わらせない人もいます。その今の日本では価値を認められない農機具を、必要とされる場所へ移動し、その農耕法までもセットで伝達することで、「持続可能な…」を実現する。加えて、それを実現するのに更に必要な要素であるファイナンスシステムやECサイトなども、提供する。

唐沢農機サービス、KiliMOLとHAKKI AFRICAの業務連携を通してケニアで農業機械化事業を開始!

そんな包括的なプロジェクトの一員である唐沢農機サービス。実際に輸出用の農機の整備にも関わり、そこでやっと、

「僕なりのSDGsだな」

と思った次第であります。

次回へ続く