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2025/12/10

ポテトチップスから残留農薬が?輸入食品からの農薬検出に見る、食の安全と私たちにできること

こんにちは。唐沢農機サービス、広報担当のコイデです。 私には育ち盛りの二人の子供がいますが、毎日の食事やおやつ、皆さんはどのように選んでいますか?

「子供には安全なものを食べさせたい」 「家族の健康を守りたい」

そう願って、日々スーパーで食材を選んでいるお父さんやお母さんは多いはずです。しかし、2025年12月5日、国会で私たちの食卓に関わる重要な事実が明らかにされました。普段口にするスナック菓子や、主食であるお米の輸入品から、「日本では使用が認められていない農薬」が検出されたという報告がなされたのです。

今回は、先日ニュースになったこの「輸入食品の残留農薬問題」について、農業の現場に近い唐沢農機サービスの視点から、事実に基づいて分かりやすく解説していきたいと思います。

これを読めば、なぜ今「国産」が改めて注目されているのか、そして私たちが明日からどう行動すればよいのかが見えてくるはずです。

衝撃の事実:輸入食品から日本の基準外の農薬が検出

子供たちも大好きなポテトチップス。実は今、その原料となる輸入じゃがいもや、輸入米の安全性が国会で議論されています。

2025年12月5日、衆議院消費者問題特別委員会において、ある国会議員から輸入食品の残留農薬に関する衝撃的なデータが提示され、議論となりました。

輸入米から殺虫剤を検出

民間検査機関(農民連食品分析センター)が行った調査によると、ベトナム産や台湾産の輸入米から、「ピリミホスメチル」と「テブコナゾール」といった殺虫剤の成分が検出されたとのことです。 この指摘に対し、農水省の担当者は、これらの農薬について「日本の米を作る時に使用することはできない(認められていない)」と明確に答弁しています。つまり、国内の農家さんが日本のルールを守って大切に育てたお米には含まれないはずの成分が、輸入米からは出てきているという報告です。

スナック菓子から発芽抑制剤を検出

さらに、外国産じゃがいもを原料としたポテトチップスなどのスナック菓子から、「クロルプロハム」という化学物質が検出されたとするデータも提示されました。 これは、じゃがいもの芽が出ないようにするための「発芽抑制剤」として使われますが、日本ではこのクロルプロハムは、じゃがいもへの使用が農薬登録されていません。

「日本では使ってはいけない農薬が、輸入食品には残っている」

この事実は、多くの方が食の安全性について改めて考えるきっかけとなります。法律や基準が異なる外国で作られたものが、私たちの口に入る時には「安全」と言えるのか。このニュースは、その根本的な問いを私たちに突きつけています。

背景にあるリスク:「生じゃがいも」輸入と日本の検疫体制

なぜ、このような事態が起きているのでしょうか。その背景には、国際的な貿易ルールと検疫の課題が見え隠れします。

現在、米国は日本に対し、これまで規制されていた「生じゃがいも」の輸入解禁を強く要求しています。日本が生のじゃがいもの輸入を制限してきたのは、「病害虫の侵入を防ぐため」という明確な理由があります。

もし、外国から未知の病気や害虫が入ってきてしまった場合、国内のじゃがいも産地が壊滅的な被害を受ける可能性があります。北海道をはじめとする日本のじゃがいも農家さんが、長い年月をかけて守ってきた土壌や栽培環境が脅かされるリスクがあるのです。

貿易ルール「WTO/SPS協定」

ここで登場するのが、「WTO/SPS協定」という国際ルールです。これは、貿易において検疫などの措置をとる場合、「科学的な根拠」に基づかなければならないという取り決めです。

米国側は「科学的に安全だ」と主張し、輸入解禁を迫ってきます。これに対し、日本の農水省(根本幸典農水副大臣)は、「国内産地への影響が生じないよう、しっかりと科学的に協議してまいりたい」と述べています。 貿易交渉においては、日本の農業への影響と、残留農薬・病害虫のリスク管理について、消費者として引き続き関心を持つことが重要です。

表示制度の課題と「情報の透明性」

今回の問題でさらに懸念されるのは、「私たちは知らずに食べているかもしれない」という点です。

国会では、黄川田仁志内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全など担当)が「正確でわかりやすい情報を発信し、安全・安心の確保に万全を期したい」と答弁しました。 しかし、現状、スーパーに並ぶ加工食品の裏側を見てみると、原料原産地名がどこまで詳しく書かれているか、消費者に十分に伝わっていないのが現状です。

今回の残留農薬の件も、民間機関の調査によって明るみに出たものです。国がすべての輸入食品を検査しているわけではありません。関税問題をめぐる日米交渉などで米国産米の輸入が増える合意がなされる中、輸入食品のリスクに関する情報は、今の表示制度だけでは消費者には十分に伝わっていないという課題があります。

「正確でわかりやすい情報発信」と言うならば、遺伝子組み換えの有無や、今回のような使用農薬の違いまで含めた、消費者が本当に判断できる材料を提供してほしいと切に願います。

私たちにできること:食の安全を守るために

では、このような状況の中で、私たち消費者はどうすればよいのでしょうか。 日々の行動を少し変えることで、自分たちの食の安全を守り、日本の農業を支えることにつながります。

「表示」を必ず確認する癖をつける

買い物をする時、パッケージの裏側を見る習慣をつけましょう。 「国産じゃがいも100%使用」 「国内産米使用」 こう書かれた商品を選ぶことは、日本の厳しい安全基準で生産されたものを選択するための、最もシンプルで確実な方法の一つです。

「国消国産」を意識する

「国消国産(こくしょうこくさん)」という言葉をご存知でしょうか。 「国民が必要として消費する食料は、できるだけその国で生産する」という考え方です。地元や国内で採れた野菜やお米を選ぶことは、単に新鮮でおいしいだけでなく、日本の厳しい安全基準で作られた農産物を支持することに直結します。

正しい情報を知り、関心を持ち続ける

今回のようなニュースに関心を持ち続けることも大切です。私たち消費者が「安全なものが食べたい」「詳しい表示が欲しい」と声を上げ、国産品を選び続けることで、企業や国も動かざるを得なくなります。

まとめ:信頼できる「国産」の未来のために

輸入食品は、生産国の法規や基準に基づいて生産されています。今回の問題は、日本の農薬使用基準と輸入元の国の基準との間に差異があることを示しており、消費者が選択する上での重要な情報となります。

私たち唐沢農機サービスは、日々、日本の農家さんと接しています。 農家の皆さんは、厳しい基準を守り、天候と戦いながら、消費者の皆さんに安全で美味しい作物を届けようと必死に努力されています。

国内の厳しい基準で育てられた農産物を選ぶことは、消費者自身が食の安全を守り、日本の農業を支えることにつながると考えます。

ポテトチップス一袋、おにぎり一個から始められることがあります。 ぜひ今日のお買い物から、産地表示をチェックして、「日本の安全基準で作られた商品」を手に取ってみてください。それが、家族の健康と、日本の農業の未来を守る第一歩になるはずです。

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本ブログ記事は下記の参考元を参照、引用し、執筆者の見解を加えて執筆しています。

ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及|JAcom 農業協同組合新聞 (2025年12月10日)

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