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アメリカ、ブルーカラービリオネアの時代に。日本企業も大卒者よりも工業高校卒に熱い視線!AI時代に選ぶべき職業とは?
こんにちは!唐沢農機サービス広報担当のコイデです。
19期1QからAIにオールインした唐沢農機サービスですが、私も日々、AIに関する世界の報道を調査するにあたり、社会の大きな変化、特にテクノロジーが私たちの働き方や未来の選択にどう影響するか、非常に関心を持っています。直近でも、米国アマゾンがAI活用により3万人の人員削減を計画という報道がありました。(※1)
イギリスでは警察官の代わりにAIが投入され、これまで見過ごされていた軽微な違反者が1日で数千人検挙されるなど、警察官の職務をAIが代替し、大変な成果を上げているそうです(※2)。
今、私たちが直面しているAIの進化は、良くも悪くも、私たちのキャリア観を根本から揺るがしています。特に、「AIに仕事を奪われるのではないか」という懸念は、多くの方が抱えている大きな悩みではないでしょうか。
本日は、まさにこのAI進化の時代において、高額な収入を得るために「必ずしも大卒の学位が必要ではなくなりつつある」という米国の驚くべき新たな雇用トレンドを深掘りし、それが日本の進路や職業選択にどのような示唆を与えるのかを、あれこれと調査した私の視点から解説します。
この記事は、AIによって自分の職業がどうなるのか関心がある方、そしてAI時代にどのような職業を選べば良いか迷っている方にとって、新しい一歩を踏み出すためのヒントとなるはずです。
1.これまでの産業革命と一線を画す「AI革命」の恐怖
私たちは過去にも産業革命を経験し、機械化によって多くの仕事が代替されてきました。しかし、今回のAI革命が持つ「怖さ」は、これまでの歴史とは一線を画しています。
これまでの革命で主に代替されてきたのは、肉体的、あるいは定型的な反復作業でした。しかし、今回のAI革命では、知的作業が代替されるという点が最大の特徴です。
特に懸念されるのは、優秀な方の仕事が代替される可能性です。弁護士、プログラマー、ライター、コンサルタントなど、高い教育を受けてきたホワイトカラーの専門職が、AIによって効率化され、あるいは完全に置き換えられる未来が現実味を帯びています。
さらに、今後、高度な汎用人工知能(ASI)が開発され、それが物理的なロボットに組み込まれた場合、いよいよディストピア(暗黒世界)の到来ではないか、という極端な懸念すら語られているのです。
このような状況下で、私たちの子供たち、そして私たち自身のキャリアパスをどう描くべきか。ここで注目したいのが、米国で急激に進んでいる「学位と収入の常識の崩壊」というトレンドです。
2.高収入への道は「大卒」のみではない:変わりゆく米国の雇用トレンド
長きにわたり、高校卒業後には、経済的・心理的な安定を得るために4年制の大学に進学し、学位を取得することが奨励されてきました。しかし、この「潮目」は今、大きく変わりつつあります。
高収入を得るために大学の学位はもはや必須ではないと考えるビジネスリーダーが増加しています。この新たなトレンドは、10万ドル(約1500万円)以上の高額な給与を得る唯一の道が大卒であるという長年の考えに反するものです。
急増するブルーカラー職の需要と高騰する給与
このトレンドを牽引しているのが、需要が急増しているブルーカラーの仕事です。
ブルーカラー職とは、通常は見習い期間や実地訓練を通じて学ぶ、スキルを必要とする肉体労働を指します。具体的には、建設業、エネルギー産業、製造業、運輸業などが含まれます。
米国の労働統計局の予測によると、2020年から2030年の間に創出される新規雇用の約60%は大学の学位を必要としない職種になると見込まれています。さらに、これらの仕事の中には、10万ドル(約1500万円)以上の収入が得られるものもあるとのことです(※3)。
特に需要の急増が見込まれる職種のうち、35%がブルーカラーであり、2032年までに170万人分の雇用が創出されると予測されています。
現在、ブルーカラーの労働者の給与は、従来のホワイトカラーの労働者のものに匹敵し、場合によっては上回っているというデータも出ています。これは、AIが代替できない、現場での専門的なスキルに対する対価が市場で正当に評価され始めていることを示唆しています。
この流れを象徴する例として「今や配管工は医者より収入が高い」といった言及がなされているとのことです。
高学歴を重視しない「ニューカラーワーカー」の台頭
米国では、この新しい労働者のカテゴリーを「ニューカラーワーカー」と呼ぶ動きも出ています。
ニューカラーワーカーは、高学歴であることよりも、専門学校などを出て熟練した労働者として専門的なスキルを持っていることを重視する、雇用における新しいカテゴリーです。今、ホワイトカラーの仕事からあえてブルーカラーの仕事に転職する人が増えており、その理由として、ブルーカラー職の方が昇進や昇給が得られるからという背景があります。
米国では求人状況を見ても、グーグルで「ブルーカラーの仕事」を検索すると、「ブルーカラーの労働者募集中」「ブルーカラー職、即採用」「急募」など、切羽詰まった広告を目にする状況だとのことです。この状況は、ブルーカラー職の需要がいかに高いかを明確に示しています。
高卒またはそれに相当する学歴で、2024年〜2034年に需要が増すと予測され、かつ年収の中央値が米国平均を上回る高収入なブルーカラー職のレポートも発表されており、学位がなくても高収入を得る道は「思っている以上に身近なものだ」と専門家は述べています(※3)。
3.日本への影響:問われる国内雇用と進路選択
この米国で起きている大きな雇用トレンドは、当然ながら日本にも無関係ではありません。
前澤友作氏(株式会社カブ&ピース社長)は、この流れは絶対に日本にも来るとポストしています。
そして、その影響はすでに日本の雇用市場の片隅に見え始めています。

前澤友作氏(株式会社カブ&ピース社長@yousuck2020@yousuck2020)のX(旧Twitter)ポストより(2025年11月2日)
すでに起きている国内雇用の変化
現在の日本の中小企業では、数年にわたり新卒を獲得できていないところも多いという現実があります。一方で、今まで考えられなかった現象として、大手企業による工業高校出身者への求人募集が相次いでいます(※4 )
これはまさに、米国で進む「ニューカラーワーカー」への熱視線 と共通する流れではないでしょうか。知的作業をAIが代替し始める中、AIにできない「現場の、熟練した、物理的な」スキルを持つ人材の希少価値が急速に高まっている証拠です。

日本が直面する二つの選択肢
日本がこのブルーカラー職の需要急増に直面したとき、大きな選択が迫られます。
一つは、このブルーカラー職を低賃金で外国人労働者に任せること。 もう一つは、国内雇用を手厚くし、専門技術を持つ国内人材に適正な高額な給与を支払い、キャリアとして魅力を高めること。
もし日本が後者の道を選び、専門的なスキルを持つ人材の国内育成に注力すれば、米国のように「大卒でなくても高収入」という新しい常識が、今後数年で定着する可能性があります。
AIの進化が止まらない以上、日本も遅かれ早かれ、知的作業の価値が下がり、AIに置き換えられない物理的・対人的なスキルの価値が上昇する時代を迎えるでしょう。この流れをしっかりと見据え、進路選択や職業選択を行うことが極めて重要です。
4.AI時代の進路選択:何を「価値」として選ぶべきか
では、AIの進化が加速する時代において、私たちはどのように職業を選べば良いのでしょうか。
「AIにできないこと」を見極める
キャリアを考える上で、最も確実な視点は、「AIにできない、あるいは代替されにくい仕事」を選ぶことです。
ソースにある通り、ブルーカラーの仕事(建設業、製造業、エネルギー産業、運輸業など)は、物理的な環境でのスキルを必要とするため、現時点ではAIによる完全な代替は困難です。
私自身、広報として情報発信に携わる身ですが、ウェブサイトのコンテンツ作成やデータ分析の一部はAIに任せられる時代になっています。しかし、実際に農機具の修理や整備をする技術、複雑な建物を建てるための熟練した溶接技術、現場の環境に合わせた即座の判断力などは、人間が額に汗して数年かけてその技術を習得し、高度なスキルとして身につけなければならない領域です。
学歴コンプレックスからの脱却
米国におけるトレンドは、高学歴が必ずしも高収入への唯一の道ではないことを示しています。学歴社会の常識が、経済的な安定の保証ではなくなりつつあるのです。
進路選択において、もしこれまで「良い大学に入らなければ成功できない」と考えていたのであれば、その常識をアップデートする時期に来ていると言えます。
AI時代において価値を持つのは、「希少性のある専門スキル」です。それが大学で得られる高度な理論知識なのか、専門学校や現場の見習い期間で得られる熟練した技術なのかは、もはや関係ありません。重要なのは、市場価値が高く、かつAIが代替しにくいスキルを身につけることです。
例えば、高校を卒業した後にすぐに現場で実地訓練(見習い)を通じて技術を学び、専門性を高めていく道は、数年後には大学の学位を持つホワイトカラー職よりも高収入を得られる可能性を秘めています。
物理的世界との接点を大切にする
AIが最も得意とするのは、データと情報という「デジタル世界」での処理です。しかし、私たちが生きているのは、物理的な「アナログ世界」です。
ブルーカラーの仕事が価値を増しているのは、彼らがこのアナログ世界を実際に動かし、維持しているからです。建設し、直し、運び、エネルギーを供給する。これらは私たちの生活基盤であり、AIがどれだけ進化しても、最終的には物理的な作業が伴います。
もし今、進路に悩んでいる方がいれば、デジタル分野に目を向けるだけでなく、物理的なスキル、そして現場での判断力やチームワークが試される職業にも、ぜひ目を向けてみてください。
5.AI時代を生き抜くための新しい羅針盤
AI革命の波は、知的労働の価値を変動させ、私たちに新たなキャリア観を求めています。
米国のトレンドは、「高収入は専門スキルに支払われるものであり、必ずしも大卒の学位に支払われるものではない」という新しい常識を示しています。
これは、AIに代替されにくい建設業や製造業、エネルギー産業といったブルーカラー職の給与水準が、従来のホワイトカラー職に匹敵、あるいは上回るケースが出ているからです。
この流れは日本にも確実に影響を与え始めており、進路や職業選択において、私たちは「AIができないスキル」こそに真の価値を見出すべき時代を迎えています。
私たちの子供たちが未来を選び取る際、そして私たち自身がキャリアを見つめ直す際、学歴や従来の常識にとらわれず、市場が真に求める希少性の高いスキル(それが熟練の職人技であっても)を身につけることが、AI時代を豊かに生き抜くための新しい羅針盤となるでしょう。
本ブログ記事は下記の参考元を参照、引用し、執筆者の見解を加えて執筆しています。
参考引用元
※1 読売新聞オンライン【アマゾンが3万人の人員削減を計画か…過去最大規模、AI活用でコスト削減】
※2 デイリーデイリーメール【空の目にご用心!AI交通警官が運転中にテキストメッセージを送信しているドライバー数千人を摘発】
※3 フォーブスジャパン【 需要急増中のブルーカラーの仕事、高収入の職種10選 米国】
※4 朝日新聞 【工業高校に求人殺到、「異例」の27.2倍 20年あまりでほぼ10倍 技能・低い離職率、魅力】
最後までお読みいただきありがとうございました。
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