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AIが日本語の壁を破壊。2025年、ランサムウェア被害が日本で急増する驚愕の真相
なぜ今、日本の企業が狙われるのか?
2025年、アサヒグループホールディングスやアスクルといった日本を代表する大企業が、相次いでランサムウェア攻撃の被害に遭ったというニュースは、多くの人々に衝撃を与えました。これは氷山の一角に過ぎません。警察庁の報告によれば、2025年上半期だけでランサムウェアの被害報告は116件を超え、過去最多水準に達しています。
多くの企業が事業停止に追い込まれ、機密情報が漏洩する深刻な事態が、今まさに日本中で起きているのです。
しかし、なぜ今になってこれほど日本の被害が増えているのでしょうか?かつて、日本はサイバー攻撃に対して比較的安全な国だと言われていたはずです。その背景には、誰もが予想しなかった「ある壁」の崩壊がありました。本記事では、その驚くべき真相に迫ります。
身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)とは?

ランサムウェア(Ransomware)は、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語です。これは、企業や個人のコンピューターやネットワークに侵入し、ファイルやシステムを勝手に暗号化して使用不能にするマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種です。
仕組みと被害の手口
1.侵入: 巧妙に作成されたフィッシングメールの添付ファイルや、セキュリティ上の脆弱性を突いて、企業のシステムに侵入します。
2.暗号化: ネットワーク内の重要なデータベース、文書、写真などのファイルを無断で暗号化し、アクセスできない状態にします。
3.脅迫・要求: 暗号化後、「ファイルを元に戻す(復元する)ための復号キーが欲しければ、指定された金額(身代金)を暗号資産(ビットコインなど)で支払え」というメッセージ(脅迫状)を画面に表示します。
4.データ公開の脅迫(二重脅迫): 近年では、暗号化する前に機密データを盗み出し、身代金を支払わない場合、盗み出した情報をインターネット上に公開すると脅す「二重脅迫(ダブル・エクストーション)」の手口が主流となっており、企業へのプレッシャーをさらに高めています。
ランサムウェア攻撃急増の3つの驚くべき真相
【真相1】かつて日本を守っていた「言語の壁」という名の要塞
これまで日本企業のランサムウェア被害が世界的に見て少なかった背景には、実は「日本語の複雑さ」という意外な要因がありました。
従来のランサムウェア攻撃は英語圏を中心に開発・実行されており、攻撃の起点となるフィッシングメールなども英語が基本でした。ひらがな、カタカナ、そして複数の読み方を持つ漢字が混在する日本語は、攻撃者にとって極めて扱いにくい言語でした。不自然な日本語のメールは簡単に見破られるため、これがサイバー攻撃に対する天然の防御壁、いわば「言語の壁」または「言語のファイアウォール(FW)」として機能していたのです。
実際に、ランサムウェアが世界的に猛威を振るい始めた2013年頃の「CryptoLocker」の時代、日本語への対応は限定的で、これが日本での被害を相対的に少なくしていた一因でした。データを見ても、2023年から24年にかけての日本のランサムウェア感染率は38%と、世界平均の69%を大きく下回っていました。これは、まさしく「言語の壁」が有効に機能していた証拠と言えるでしょう。

【真相2】AIが日本語を習得し、「言語の壁」が崩壊した
では、なぜその強固な壁が崩れ去ってしまったのでしょうか。
その最大の原因は、近年の生成AIや高度な自動翻訳技術の爆発的な進化です。これらの技術を悪用することで、攻撃者たちは人間と見分けがつかないほど自然で、文脈に沿った日本語の文章を、誰でも簡単に、そして大量に生成できるようになりました。
これにより、これまで攻撃の障壁となっていた日本語のフィッシングメール作成のハードルが劇的に低下しました。かつては専門的な知識や日本人協力者が必要だった攻撃が、今やAIツール一つで可能になったのです。
この変化を好機と捉えたのが、「LockBit」や「Qilin」といった国際的な攻撃者グループです。彼らはAI技術を活用して多言語対応を急速に強化し、これまで手を出せずにいた日本市場を新たなターゲットとして積極的に狙い始めています。かつて私たちを守ってくれた「言語の壁」は、AIによって完全に破壊されてしまったのです。
【真相3】2025年の被害実態:驚愕のデータ
「言語の壁」が崩壊した結果、日本の被害はどれほど深刻化しているのでしょうか。2025年上半期のデータは、その脅威を明確に示しています。
その脅威はデータに明確に表れています。警察庁の報告では2025年上半期の被害件数が116件超に達し、別のセキュリティ企業の調査でも68件と報告されており、いずれの数字も過去最悪のペースであることを示しています。被害は件数だけでなく、その深刻度も増しています。
- 復旧費用が1,000万円を超えたケース:58%
- システムの完全復旧に1週間以上を要したケース:53%
半数以上の企業が、事業の存続に関わるほどの甚大な金銭的・時間的コストを強いられているのが現実です。
さらに、被害は特定の業界に留まりません。製造業や医療機関、小売業といった社会インフラを支える重要な分野にまで広がっています。特に、セキュリティ対策が手薄になりがちな中小企業での被害が急増しており、もはや「対岸の火事」ではなく、すべての日本企業が直面する経営リスクとなっています。

私たちが今すぐできる対策とは?
AIによって巧妙化するランサムウェアの脅威に対し、私たちはただ手をこまねいているわけにはいきません。企業や個人が今すぐ取り組むべき具体的な対策を以下に示します。
1.不審なメールや添付ファイルは開かない: 送信元が不明なメールや、内容に心当たりのないメールのリンクや添付ファイルは絶対に開かないように徹底しましょう。
2.OS・ソフトウェアのアップデート: 使用しているパソコンのOSやソフトウェアは、常に最新の状態に保ち、脆弱性を放置しないことが重要です。
3.強力なパスワードと多要素認証(MFA): 推測されにくい複雑なパスワードを設定し、可能であれば二段階認証などの多要素認証を有効にしましょう。
4.データの定期的なバックアップ: 最も重要な対策の一つです。重要なデータは定期的にバックアップを取り、ネットワークから切り離した場所(オフライン)に保管してください。
5.セキュリティソフトの導入と更新: 信頼できるセキュリティソフトを導入し、ウイルス定義ファイルを常に最新の状態に保ちましょう。
6.従業員へのセキュリティ教育: 組織全体でセキュリティ意識を高めるため、定期的な教育や訓練を実施することが不可です。
まとめ:AI時代に求められる新たなセキュリティ意識
この記事では、2025年に日本でランサムウェア被害が急増している背景を解説しました。その核心は、「かつて日本を守っていた『言語の壁』は、AIの進化によって崩壊した」という衝撃的な事実です。
これからのサイバーセキュリティは、攻撃者もAIを駆使してくるという新たな常識を前提に考えなければなりません。技術の進化は私たちの生活を豊かにする一方で、新たな脅威も生み出します。
AIが進化し続ける未来で、私たちはどのようにして自らの情報や資産を守っていくべきでしょうか?今こそ、組織や個人一人ひとりがセキュリティ意識をアップデートする時が来ています。
参考文献
本ブログ記事は下記の参考元を参照、引用し、執筆者の見解を加えて執筆しています。
警察庁「2025年上半期国内サイバー犯罪レポート」で法人組織が押さえておくべきポイントは?
警察庁『令和7年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』
最後までお読みいただきありがとうございました。
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