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農業に生きる芸能人たち

アスリートの次なる挑戦に「農業」という選択肢
2025年8月2日、農林水産省が新たに立ち上げた「アス→ノウ」プロジェクト(明日に向かって農に取り組む選手たちを応援するプロジェクト)が注目を集めています。これは、スポーツ選手のセカンドキャリアとして「農業」を推進する取り組みで、元サッカー日本代表の中田英寿さんがアドバイザーに就任しました。小泉進次郎農相も「農業はアスリートの次なる挑戦としてふさわしい選択肢」と語り、スポーツ界と農業界の連携に力を入れているそうです。
このプロジェクトの背景には、若年層の農業離れや担い手不足、そして引退後のアスリートが抱える将来への不安という、双方の社会課題があります。多くのアスリートが20代で現役を終えた後、次の道を模索する現実があり、農林水産省はこうした課題に対応すべく、年度内に具体的な提言をまとめる方針を示しています。
中田英寿さんが体現する“農業の可能性”
アドバイザーを務める中田英寿さん自身は、現役時代には野菜嫌いで知られ、お菓子ばかりを好んで食べていたそうです。しかし、サッカー選手を引退後、日本各地の農家や生産者を訪ね歩くようになり、食への関心を深めるとともに、伝統産業や農業の可能性に魅了されていきました。
ご本人も「今まで知らなかったことを知ることができ、自分の生活が変わった。このことを多くの方に伝えたい」と語っており、現在では茶の産地をめぐるプロジェクト、日本酒の国内外への普及、さらに廃棄食材を活用したビールの開発など、サステナブルな食の循環に向けた取り組みを多数展開しています。
2024年には「日本の農業と食のいま」をテーマに、当時の坂本哲志農林水産大臣(2024年当時)との公開対談に登場。「このままではいずれ日本の農業は廃れ、必ず食糧危機が来る。海外から日本食が評価され、日本の作物や加工品への需要が高まっている今こそ、“勝てる”農業、“食べていける”農業を目指すべきだ」と力強く訴え、大臣に直接提言を行いました。
そうした精力的な活動が評価され、今回の農林水産省による「アス→ノウ」プロジェクトでは、アドバイザーへの就任という形で結実したようです。
「食」への関心とともに、元世界的アスリートという著名人でもある中田さんの行動は、農業を単なる職業としてではなく、社会を変える力を持つライフスタイルとして提案しています。
篠原信一さんが切り拓く“地に足のついたセカンドキャリア”
スポーツ界から農業への転身者としてすでに有名なのが、シドニー五輪銀メダリストである篠原信一さんです。篠原信一さんは、現役引退後、何かをしたいと模索しながらも家にいる時間が長くなり、ごろごろしているときに奥様から「あなたは性格が悪いから、暇なら土いじりでもしたら?」という愛ある(?)一言をきっかけに自宅の庭で家庭菜園を始めたところ、「自分で育て、食す」ということに新鮮さを覚え、農業に目覚めたということです。そして2020年に長野県安曇野市へ移住。自身の農園「しのふぁ〜む」を設立し、ブルーベリーやモモの栽培に本格的に取り組んでいます。
地域からは当初「テレビの人が趣味で農業をしているだけでは」と冷ややかな目で見られたこともあったようですが、本人は草刈りや土づくりといった基礎から家族で学び直し、本気で農業に向き合ってきました。その誠実な取り組みが徐々に地域に受け入れられ、現在では出荷や販売も本格化しているそうです。
芸能界から広がる“食と農へのまなざし”ローラ、山田孝之…

農業への新たな関心はすでに芸能界にも広がっています。一見すると農業からは対極の煌びやかな世界に生きているように見える芸能人たち。モデル・タレントとして知られるローラさんは、2024年より新潟県の農園で自然農法を学び、米や雑穀、野菜の栽培に取り組んでいます。月に数回通いながら、田植えや草取り、収穫などを丁寧にこなし、その様子はInstagramなどを通じて発信され、多くの共感を集めています。
こうした取り組みの背景には、食の安全性や環境への配慮、日本の食料自給率の低さへの危機感があるとローラさんは語ります。そして彼女の背中を押した人物の一人が、俳優の山田孝之さんだったそうです。
山田孝之さんと仲間たちの“原点回帰”
山田さんは「原点回帰」というプロジェクトのもと、山梨県で無農薬・無肥料の自然農法を実践しています。固定種野菜を中心に仲間たちと栽培に取り組み、農業を通じて“食べること”の本質に向き合っています。彼の生き方に刺激を受けたローラさんも、同じように農業へと歩みを進めたと言われています。
さらに、女優・モデルの水原希子さんも同プロジェクトの活動に共鳴し、新潟の農場での作業に実際に参加しています。華奢な水原さんが土にまみれながら耕耘機を操作している姿が話題になりました。
共通するのは「食べ物へのまなざし」と「未来への責任感」
これらの人々に共通しているのは、「自分が口にする食べ物への関心」からスタートし、「日本の食と農の未来」への責任感へと意識が深まっていったことです。
日本の食料自給率はカロリーベースで38%にとどまり、農業従事者の高齢化や伝統的な食文化の喪失といった問題が山積する中で、彼らは「自分の手で未来を支える」という強い思いをもって農業に取り組んでいるようです。
“農業という生き方はカッコいい”という価値観の転換
これまで、農業には「きつい・汚い・かっこ悪い」という負のイメージがつきまとっていました。しかし、芸能界やスポーツ界で実績を残した人々が、地道に農作業に取り組む姿は、こうした偏見を覆し、「農業は挑戦する価値のある生き方」であることを、意図せず若い世代に伝えているのかもしれません。
確かに、農業は決して楽な道ではありません。天候や病害虫といった自然の不確実性、地域社会との関係づくり、専門的な知識や技術の習得など、乗り越えるべき壁は数多くあります。それでも彼らは、自らの人生をかけて本気でこの道を選んでいます。
次世代への“本気のバトン”をつなぐ
こうした取り組みが次の世代への希望となるように、私たち一人ひとりが「食」と「農」に関心を持ち、日々の選択を通じて応えていくことが求められているのではないでしょうか。
「農業って、実はすごくカッコいい」──そう思える未来に向けて、私たちもまた、一歩を踏み出す時が来ているのかもしれません。彼らの挑戦は、単なる話題ではなく、社会を変える“本気のバトン”として、多くの人の心に届き始めているようです。
出典 参考出典:一部記事を要約・引用
出典① 小泉進次郎農相「セカンドキャリアに農業を」 中田英寿さんらと勉強会 日本経済新聞
出典② 引退したら農業に… スポーツ選手呼び込み 農水省、年度内に提言へ アドバイザーに中田英寿氏も 日本農業新聞
出典③ 中田英寿が農水大臣に直談判!「“勝てる、食える農業”を目指して『中田農業法人』をつくりたい」【前編】 いいことをして 世界と社会をよくしていこうDo well by doing good.
出典④ 柔道家から果樹農家へ しのふぁ~む 篠原信一さん 寒地型下草「フルーツサポーター」を導入 園芸新知識タキイ最前線
出典⑤《長野移住5年》「テレビの人が軽い気持ちで農業を」元柔道メダリスト篠原信一がブルーベリー農家に転身も当初感じた「地元の冷ややかな視線」の今NEWSポストセブン
出典⑥『本名公表のローラ、祖先の眠る新潟で〝農業〟修行宣言! 農作業写真も反響「生き方がかっこいい」「胸にグッときた!」』エンタメQ
出典⑦『《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言』NEWSポストセブン
出典⑧『山田孝之&水原希子/「好きなこと」を大事にする二人が佐賀県・神埼の畑で有機農業を楽しむ』 Yahoo!ニュース出典⑨『【菌ちゃん農法って?】無限の空中チッソが作物の栄養になる 糸状菌ファーストの土づくり』 現代農業WEB
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