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【2025大阪・関西万博】チケットは本日終了!見どころは未来の農業ロボット、クボタの「汎用プラットフォームロボット」~2025日本国際博覧会~

画像提供:2025年日本国際博覧会協会
万博チケット購入、本日が最終チャンスです!
こんにちは、広報のコイデです。
本日9月30日(火)は、大阪・関西万博の公式チケットサイトでの新規チケット販売が終了する最終日となります(※1)。連日、会場は大変な賑わいを見せており、閉幕日の10月13日まで来場日時予約枠は概ね埋まっている状況とのことです。
万博に行きたいと思いながら、まだチケットを購入されていない方は、本日23:59までの期限に間に合うよう、ぜひお急ぎください。会場での当日券販売はすでに終了していますので、新規購入は公式チケットサイトでのデジタルチケットが最後の手段となります。
さて、会期終了まであとわずかとなった今、改めて注目を集めているのが、農業機械のトップメーカーであるクボタの展示です。テーマは「Kubota Future Lab. – “いのち”を支える食と水」。私たちが日々の献立を考える上で切実な問題となっている「食」と「農」の未来について、具体的で希望に満ちたビジョンが提示されています。
今回は、万博に行けなかった方、そして未来の食卓のあり方に関心のあるすべての皆様に、クボタが示す「汎用プラットフォームロボット」の革新的なコンセプトを深掘りしてご紹介します。

画像提供:2025年日本国際博覧会協会
1. クボタのロボット技術が注目されるわけ
日本の農業は、担い手不足や高齢化に加え、近年ますます激しくなる気候変動の影響という二重の課題に直面しています。一消費者として、異常気象による野菜の高騰や、世界情勢の変化による食料安全保障の問題は、家族の食生活を守る上で無視できない不安要素です。
クボタが万博で展示しているロボットは、こうした課題への明確な未来志向のアンサーです。彼らが目指すのは、「地球環境との調和」と「生産性と持続性の両立」。展示内容を振り返ることは、単に未来の機械を見るだけでなく、日本の食料供給の強靭化に私たちがどのように貢献できるかを考えるきっかけを与えてくれます(※2)。
2. 万博で光る2台の「汎用プラットフォームロボット」
クボタが展示する未来の主役は、食料生産の可能性を広げる2台の「汎用プラットフォームロボット」のコンセプトモデルです。
🌿 大規模農業の未来を担う「未来の耕作ロボット」
畑作や水田での作業を想定した大型のプラットフォームは、食料生産の基盤を支えます。最大の特徴は、汎用性です。
これは、インプルメント(作業機)を付け替えることで、耕うん、播種(種まき)、管理作業など、作物や成長段階に応じた多様な作業を一台でこなすことを目指しているとのことです。これにより、農作業の効率が格段に向上し、人手不足の解消に大きく貢献することが期待されます。
さらに、この技術の根幹にあるのが、自動運転機能を備えた水素燃料電池トラクターの開発です(※3)。ディーゼル燃料ではなく、水素エネルギーで稼働することで、農業分野におけるカーボンニュートラルを推進します。排気ガスを出さず、遠隔監視の下で自律走行し、約半日連続で稼働できるパワーを持つという点は、環境への配慮と生産性の両立という難しい課題への答えを示しています。
🌱 安定供給の要、「屋内型移動プラットフォーム」
もう一つの小型プラットフォームは、屋内での作業に特化しています。これは、クボタ館内のラボを巡回し、作物の生育状況を監視したり、必要な手入れを行ったりするイメージで展示されているそうです(※2)。
特に注目すべきは、「育苗」、つまり種を植えて苗を育てる初期工程への貢献です。クボタはこれを、いのちの芽出しと表現していますが、安定した食料生産の成否を分ける非常に重要な段階です。
この小型ロボットが、屋内の安定した環境で一つひとつの苗を精密に管理することで、歩留まりの向上と品質の安定化に繋がります。異常気象のニュースに触れるたび、野菜の価格高騰に頭を悩ませてきた身としては、屋外の気象条件に左右されない食料供給体制への期待が高まります。
3. 「汎用プラットフォーム」が描く未来の食卓
これらの革新的なロボット技術は、日本の食と農に以下のような変化をもたらす可能性があります。
省力化と魅力向上: 力仕事や長時間労働が軽減され、農業が誰もが携わりやすい、持続可能な産業へと変貌します。新規就農者が増え、農業を志す若い世代の希望になるかもしれません。
サステナブルな生産体制: 水素燃料やAIによる精密農業は、資源の無駄を最小限に抑え、環境負荷の低い持続可能な農業を実現します。これは、次世代へ豊かな食卓を残すための責務とも言えるでしょう。
強靭なサプライチェーン: 大型ロボットによるほ場の大規模効率化と、小型ロボットによる屋内での安定生産の組み合わせは、地域や気象変動に左右されにくい多様で強靭な食料供給体制の構築を後押しします。
4. 終わりに
万博のチケット販売が本日で終了するというニュースは、会期がまもなく終わるということを改めて私たちに意識させます。しかし、クボタが万博で示した未来のビジョンは、閉幕後も日本の農業と食卓の未来を考える上での重要な羅針盤であり続けるでしょう。
実用化にはまだ課題があるとのことですが、私たちはこうしたイノベーションを起こそうとしている企業の取り組みに注目し、応援することが、未来の豊かな食卓へと繋がるはずです。


本記事は、万博に展示されているクボタの汎用プラットフォームロボットに関する公開情報を基に、執筆者の考察を加えて作成しています(※4)。
出典