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【自由民主党総裁選挙】自民党SNS規制は言論統制?言論の自由の在り方と投稿の注意点を解説

SNSが生活の一部となり、誰もが簡単に情報を発信できるようになった現代。私も仕事で会社のブログを執筆したり、日々の出来事をSNSで家族や友人と共有したりと、デジタル空間でのコミュニケーションは欠かせないものとなっています。
特に、政治に関する情報は日々SNSを通じて目にすることが増えました。これまでは新聞やテレビで知ることが多かった政治家の考えや活動も、今ではX(旧Twitter)やFacebookなどを通してリアルタイムで届くようになり、その距離がぐっと縮まったと感じる方も多いのではないでしょうか。
一方で、その手軽さがゆえに、誹謗中傷や誤った情報が拡散されるという新たな問題も生じています。誹謗中傷による開示請求のニュースを目にするたび、私自身、ブログを書く者として、また、やがてスマートフォンを持つことになるかもしれない子どもを持つ親として、どうSNSと向き合うべきか、深く考えさせられます。
そんな中、2025年9月21日、一つの大きなニュースが世間を賑わせました。自由民主党が公式Xアカウントで、総裁選候補者に対する偽・誤情報や悪質な誹謗中傷に対し、法的措置を取る方針を発表したのです。これは、健全な言論空間と民主主義を守るための措置とのことでした。(※1)
このニュースは瞬く間にSNS上で拡散され、大きな議論を呼んでいます。今回は、この出来事から見えてきたSNS時代の課題について、さまざまな声に耳を傾けながら、私たち一人ひとりが意識すべき投稿のポイントを、一つの見解としてお伝えしたいと思います。
賛否両論のポイントを整理する
自民党の発表に対し、SNS上では法的措置に賛成する意見と、懸念を示す意見が見られますが、圧倒的に懸念を示す声が多いようです。

賛成派の意見:「健全な言論空間の維持と被害者保護のために必要」
賛成
法的措置を支持する声の背景には、「SNSの無法地帯化」に対する危機感があるようです。特に、匿名性を悪用した悪質な誹謗中傷が社会問題となっている現状を踏まえると、被害者を守るための対策は不可欠だという意見が見られます。ただ、こうした賛成意見は極めて少なく、誤情報拡散防止や誹謗中傷対策の必要性を認めるニュアンスのものがわずかです。
※賛成意見が少ないのは、SNSのユーザー層が規制に敏感なためとも考えられます。
近年、政治家や著名人だけでなく、一般の人々までもがSNS上の誹謗中傷によって精神的な苦痛を受け、中には命を絶つという悲しい出来事も起きています。このような状況を食い止めるためには、発信者情報開示請求といった法的手段が、一つの有効な抑止力となるという考え方です。
また、「誤情報」と「誹謗中傷」を区別し、特に意図的なデマの拡散を防ぐことは、正しい情報に基づいた民主的な議論を守る上で重要だ、との声も聞かれます。政治家が誹謗中傷におびえて、建設的な議論や国民との対話ができなくなってしまうのであれば、それは民主主義の健全性を損なうという見方もあるようです。
反対派の意見:「言論統制につながるのではないか」
反対
一方で、この措置に強い懸念を示す声も多数上がっています。X上では「民主主義の破壊や独裁的手法と批判」「SNS規制は憲法違反」といった批判的な投稿が支持を集めているようです。
この背景にあるのは、「政治家への正当な批判が萎縮してしまうのではないか」という懸念です。
政治家は公職にあり、私たちの税金で報酬を得ています。その活動や政策に対して、国民が意見を述べ、時に厳しく批判することは、民主主義社会において非常に重要なプロセスです。もし、少しでも厳しい言葉を向けただけで「誹謗中傷」と見なされ、法的措置の対象になるかもしれないとなると、多くの人が発言をためらってしまう可能性があります。
また、何をもって「偽・誤情報」と判断するのか、その基準が曖昧であることも懸念されています。事実と意見の線引きは難しく、政治的な立場によって解釈が異なることもあります。その判断が、政府や政党の一方的な基準で行われるとすれば、それは言論の自由を脅かすことに繋がりかねない、という意見もあるようです。また、SNSが国民の横のつながりを生み、デモ(例: 移民反対デモ、外務省反対デモなど)を拡大させた事実があり、そのつながりは大きなうねりとなって、政策に影響を及ぼしています。それを規制するのは「反・民主主義的転向」との非難が見られます。
Xのオーナーであるイーロン・マスク氏が「言論の自由がなければ民主主義は成り立たない。SNSを規制しようとする者は許さない」という信念を掲げていることからも、自由な言論空間を重んじる文化があることは確かです。この言葉は、私たちに言論の自由の重要性を改めて問いかけているように感じます。
確かに、より多くの国民に自らの声を届けようとする当の総裁選候補者らの積極的な選挙戦SNS活用が、わたしたち国民に対するSNS規制とは矛盾するような気も、しないではありません。
SNS投稿で気をつけたい3つのポイント
この度の出来事を通じて、SNS投稿は「ただ文字を打ち込む」という行為を超え、社会的な責任が伴うものであることを再認識させられました。会社のブログを担当する立場として、そして一人のSNS利用者として、私たちが気を付けるべきポイントを改めて整理します。
1. 「事実」と「意見」を区別する
これは、SNSでのコミュニケーションにおいて最も重要なポイントの一つです。
- 事実: 客観的に証明できる、真偽が判断できる事柄。「〇〇議員は、△△の政策に賛成している」というような内容。
- 意見: 個人の考えや感想、評価。「〇〇議員の政策は、△△の点で問題があると思う」というような内容。
政治家に対する「この政策はひどい」といった批判は、個人の意見として表現の自由の範囲内とみなされることが多いです。しかし、「〇〇議員は不正に金銭を受け取っている」といった、事実に基づかない虚偽の情報を投稿したり、それが事実であるかのように断定的に書いたりすることは、名誉毀損や信用毀損のリスクを伴います。
仕事でもプライベートでも、何かをSNSで発信する際は、「これは客観的な事実だろうか、それとも私の個人的な感想だろうか」と、一度立ち止まって考えることが大切です。
2. 言葉選びに配慮する
たとえ事実に基づく批判であっても、相手の尊厳を傷つけるような攻撃的な言葉や、人格を否定するような表現は、「侮辱」と見なされる可能性があります。
SNSでの議論が過熱すると、つい感情的な言葉を選んでしまいがちです。しかし、その一言が相手を深く傷つけ、後に法的な問題に発展するケースも少なくありません。特に、匿名の相手だと「大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、その安易な気持ちが大きなトラブルにつながる可能性があります。
私自身、政治に関しては普段あれこれと思うことはあるものの、ブログを書く際は、常に読者の方を不快にさせない言葉選びを心がけています。顔が見えないからこそ、より丁寧で冷静な表現を意識することが、健全なコミュニケーションを築く上で欠かせないことだと考えています。
3. 「発信者情報開示請求」の可能性を認識する
SNSを匿名で利用している方も多いかと思いますが、誹謗中傷や虚偽情報の投稿が原因で訴訟になった場合、裁判所の命令によって発信者の情報(IPアドレスなど)が開示されることがあります。
開示された情報をもとに、投稿者が特定され、損害賠償請求などの法的責任を問われることになります。匿名だからといって、責任を免れることはできない時代になっているのです。この点を認識しておくことは、無責任な投稿を避けるための重要な抑止力になるのではないでしょうか。
私たちに求められるのは、責任ある「言論」
今回の自民党の発表は、SNSにおける言論の自由と、それによって生じるリスクという、現代社会の大きなテーマを浮き彫りにしました。
政治家への正当な批判は、民主主義を機能させるための重要な声であり、それは守られるべきです。一方で、誰かを不当に傷つけたり、社会を混乱させたりするような行為は、決して自由な言論とは言えません。
SNSは、誰もが自由に発言できる素晴らしいツールですが、その自由には常に責任が伴うことを忘れてはならないと思います。私たちが発信する一言一言が、社会をより良くする建設的な議論につながるのか、それとも分断を深めるものとなるのか。その選択は、私たち一人ひとりに委ねられています。
健全な言論空間を未来に残すためにも、私も、そして多くの方が、今回の件をきっかけにSNSとの付き合い方について改めて考え直す良い機会になることを願っています。
出典
- (※1)自民党公式アカウント「SNSにおける誤情報・誹謗中傷」に賛否「言論封殺に発展しないことを」
最後までお読みいただきありがとうございました。
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