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2025/09/24

「地球上最悪の侵略的植物」ナガエツルノゲイトウとは?南米の悪魔が今、日本で大繁殖している!(恐)

唐沢農機サービス広報チームのコイデです。

9月も後半となり、一気に涼しくなってきましたね。

今回取り上げるのは、日本の水田や河川に深刻な影響を与えている特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」です。この植物がもたらす影響について、メディアの情報をもとに、私たち消費者が知っておくべきことをお伝えしたいと思います。

皆さんは、「アリゲーター・ウイード(ワニ草)」という植物をご存知でしょうか。これは、南米を原産とする多年草「ナガエツルノゲイトウ」の英名です。なぜ「ワニ草」という恐ろしい名前がついたのか、それはその驚異的な繁殖力に由来します。

わずか数ミリの茎の節からでも根と芽が再生し、40日ほどで倍増するというその勢いは、文字通り「ワニ」のように水辺の生態系を食い尽くすほどの勢いを持っているからだという意見もあります。

日本国内では1989年に兵庫県で野外での定着が確認されて以来、東北以南の30都府県に生息域を拡大し、生態系に悪影響を及ぼすことから「特定外来生物」に指定されています(※2)。

この夏、特にその大繁殖が報じられたのが、関東一の米どころとして知られる茨城県河内町を流れる一級河川、新利根川です。ニュースの映像では、水面がナガエツルノゲイトウに覆われ、穏やかな水の流れが一切見えないほどに変わり果てた光景が紹介されていました。10年前には見られなかった光景だそうです(※1)。

この侵略的植物がもたらす最大の問題の一つは、私たちの主食であるお米の生産への影響です。多くの水田は、河川から水を引き込んでいますが、ナガエツルノゲイトウが密生した新利根川から、その茎の切れ端が用水路を通じて田んぼに侵入してしまうのです(※1)。

コメ農家の方々によると、一度田んぼに侵入するとその駆除は非常に困難とのこと。刈り取っても、ちぎれた茎の節からすぐに再生してしまうため、逆に繁殖を手助けしているような状況になってしまうのだそうです(※1)。

なんという繁殖力でしょうか…。

手作業で抜き取るのが唯一の確実な駆除方法とされていますが、猛暑の中で広大な田んぼの草を一本一本抜く作業は、農家の方々にとって計り知れない負担となっているようです。

さらに、コンバインに絡まると稲刈り作業に支障をきたし、収穫量にも影響が出る可能性があるとのこと。

近年、地球温暖化や異常気象の影響でコメ不足が懸念される中、こうした外来植物による収穫量への打撃は、非常に深刻な問題です。

なぜ、これほどまでにナガエツルノゲイトウが大繁殖してしまったのでしょうか。

その要因の一つとして挙げられているのが、地球温暖化です。エコロジー研究所の専門家によると、ナガエツルノゲイトウのような熱帯性の水草は、暑い日が続くと繁殖速度が上がるとのこと(※2)。

温暖化が進むにつれて、彼らにとって住みやすい環境が広がっているのかもしれません。

また、人間による水辺環境の過度な開発も要因の一つとされています。開発によって在来種が減少し、外来種の侵入を防ぐ「防波堤」としての役割が果たせなくなったという意見もあるようです。生態系のバランスを崩してしまったことが、結果としてこうした侵略的植物の増殖を許してしまったのかもしれません。

ナガエツルノゲイトウだけでなく、同じく南米原産の特定外来生物「ヌートリア」も、稲を食い荒らす「外来害獣」として農家の方々を悩ませているそうです。

年間の被害額は約2500万円にも上るといわれ、静岡県浜松市ではヌートリアに稲穂をかじられたために生育が遅れたり、収穫量が4〜5割も減ってしまったりする被害が報告されています(※1)。

こういったニュースに触れるたび、私たちの食卓に当たり前のように並ぶ国産のお米が、どれほど多くの方々の苦労と努力によって支えられているのかを改めて実感します。

こうした深刻な状況を受け、各地では行政や市民による対策が進められているようです。

ナガエツルノゲイトウは発見次第、役所の環境課に通報するよう呼びかけられ、東京の坂川(江戸川河川事務所)では継続的な監視により、その流入を阻止できたという報告もSNSで共有されています。

また、千葉県の印旛沼近くでは、東京都内の大学生ら約80人が除去活動を行うなど、市民レベルでの取り組みも始まっているとのことです。

一方で、茨城県では8年前に大規模な駆除が行われたものの、さらに増殖してしまい、今年度も約2500万円をかけて駆除を行う予定だというニュースもあります(※2)。ちぎれた断片からも繁殖するとなると、完璧な除去は不可能な気がしてしまいます…。

管理された密閉環境以外での駆除成功例はまだ少ないようで、その難しさが伺えます。原産国の南米ではナガエツルノゲイトウの被害があるわけではなく、おそらく、ナガエツルノゲイトウの天敵が存在しているはずなのですが、その天敵を駆除のためにまた日本に入れることは、新たな外来植物被害を生んでしまうのかもしれません…。

島根県の宍道湖でも繁殖が確認されているという情報もあり、全国的な問題となっている今、早急な対策が必要です。

私たちができることは限られているかもしれませんが、まずはこの問題に関心を持つことが第一歩です。散歩中、もし河川や水田でこのナガエツルノゲイトウを見かけたら、即役所の環境課に即座に通報しましょう!

日本の豊かな自然や食文化が、見えないところで起きている外来種の侵食によって脅かされているという事実を知るだけでも、今後の食の選択や環境問題に対する意識が変わってくるかもしれません。

食卓を囲むとき、子どもたちに「このお米は、たくさんの人の手と知恵によって守られているんだよ」と話してあげること。そんなささやかな行動から、農業や環境への関心が広がり、みんなで未来の食を守る知恵を出し合える社会になっていくといいなと願っています。

出典

(※1)テレ朝テレ朝news新米打撃 稲食い荒らす外来生物“地球上最悪の侵略的植物”にコメ農家悲鳴

(※2)Livedoornews地球最悪の″侵略植物″南米の悪魔「ナガエツルノゲイトウ」が日本で大増殖する「衝撃の光景」

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