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猛暑対策!家庭菜園でできる野菜の熱中症予防 ~大切な夏野菜を守り抜くために~

記録的な猛暑が続く日本の夏。人間だけでなく、私たちが丹精込めて育てている大切な夏野菜たちも「熱中症」になってしまうことをご存知でしょうか?せっかく手塩にかけて育てた野菜が、強い日差しと暑さで枯れてしまったり、実が大きくならなかったりするのは悲しいですよね。
家庭菜園を楽しむ皆さんが、この夏を乗り切り、豊かな収穫を得るための「野菜の熱中症予防策」を具体的にご紹介します。
なぜ野菜も「熱中症」になるの?
野菜の熱中症とは、主に高温と強い日差しによって、植物が正常な生理活動を行えなくなる状態を指します。人間が汗をかくことと同じように、野菜も根から水分を吸い上げ、葉の気孔から水分を蒸散させることで体を冷やしています。
しかし、気温が高い状況が続いたり、土壌の水分が不足したりすると、この冷却機能が追いつかなくなり、以下のような症状が現れます。
- 葉のしおれ、黄化、枯れ: 葉が垂れ下がり、色が薄くなったり黄色くなったりして、ひどい場合は枯れてしまいます。
- 生育不良: 全体的に生長が止まったり、実が大きくならなかったりします。
- 落花、着果不良: 花が咲いてもすぐに落ちてしまったり、実がつきにくくなったりします。
- 病害虫への抵抗力低下: 抵抗力が落ちることで、病気にかかりやすくなったり、害虫の被害を受けやすくなったりします。
- 生理障害: トマトの尻腐れ病(カルシウム欠乏)や、ピーマンの日焼け果なども、高温・乾燥が原因で発生しやすくなります。
このような状態になる前に、適切な対策を行うことが非常に重要です。
家庭菜園で実践!野菜の熱中症予防策
それでは、家庭菜園で簡単に実践できる具体的な対策を見ていきましょう。
1. 遮光資材の活用で「日差しを和らげる」
最も効果的な対策の一つが、強い日差しを物理的に遮ることです。
- 遮光ネット(寒冷紗)の設置:
- 方法: 夏野菜の栽培スペース全体を覆うように、支柱などを立てて遮光ネットを張ります。遮光率は50%程度が一般的ですが、日差しが特に強い場所や品種によっては60~75%程度のものも検討してみてください。ホームセンターなどで手軽に使用できるおすすめアイテムです。
- ポイント: ネットと野菜の間には風が通る隙間を作りましょう。密閉すると熱がこもり、逆効果になることがあります。朝晩や曇りの日にはネットを一時的に外すことで、光合成を促すことも可能です。
- 効果: 葉焼けを防ぎ、土壌の乾燥も抑制します。特にピーマン、ナス、トマト、キュウリなどの夏野菜に有効です。
- すだれやよしずの活用:
- 方法: 遮光ネットが難しい場合でも、すだれやよしずを立てかけるだけでも効果があります。特に西日が当たる場所に有効です。屋外での使用にもおすすめですよ。
- ポイント: 風で飛ばされないようにしっかりと固定しましょう。
2. 水やりを工夫して「潤いを保つ」

高温期は、野菜の水分消費量が格段に増えます。適切な水やりは熱中症予防の基本です。
- 水やりの時間帯:
- 朝早く: 朝の涼しい時間帯(早朝~午前中)にたっぷりと水を与えましょう。日中に気温が上がる前に、野菜が十分な水分を蓄えることができます。
- 夕方: 日中にしおれてしまった場合は、夕方涼しくなってから少量を与えても良いですが、土が常に湿った状況だと根腐れの原因になることもあるため注意が必要です。夕方の水やりは、病害虫の発生を促す可能性も考慮し、できれば午前中に済ませるのが理想です。
- NG: 真昼の暑い時間帯に水やりをするのは避けましょう。土中の温度が急激に下がり、根にダメージを与えることがあります。また、葉に水滴が残るとレンズ効果で葉焼けを起こすこともあります。
- 水やりの量と回数:
- たっぷりと: 表面だけでなく、根の届く深さまで水が浸透するように、たっぷりと与えましょう。
- 土の乾き具合で判断: 毎日決まった時間ではなく、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。指で土を触ってみて、湿り具合を確認しましょう。
- プランター栽培の場合: 地植えよりも乾燥しやすいため、水やりの回数を増やす必要があります。
- 敷き藁・マルチング:
- 方法: 株元に敷き藁や刈草、バークチップなどでマルチングをします。
- 効果: 地温の上昇を抑え、土の乾燥を防ぎます。また、泥はねを防ぎ病気の予防にもなります。
3. 土壌環境を整えて「根を強くする」
健康な根は、高温ストレスに強い野菜を育てます。

- 深めの畝作り:
- 効果: 根が深く張りやすくなり、土中の水分を効率よく吸収できるようになります。
- 土壌改良:
- 効果: 有機物を豊富に含んだふかふかの土は、保水性と排水性のバランスが良く、根張りを良くします。堆肥などを積極的に投入しましょう。
4. 品種選びと植え付け時期の工夫
- 耐暑性のある品種を選ぶ:
- 例: 最近では、猛暑に強い品種改良されたトマトやナス、キュウリなどが開発されています。種苗店や園芸店の説明を参考に選んでみましょう。どの品種が最適かは、栽培する場所の状況によって異なる場合があります。
- 早めの植え付け:
- 効果: 本格的な猛暑が来る前に、株をしっかりと大きくしておくことで、高温への抵抗力をつけられます。遅くとも梅雨明け前には定植を終えておくと良いでしょう。
5. その他、ちょっとした工夫で効果アップ!
- 風通しを良くする:
- 方法: 支柱を立てて誘引したり、込み合った枝葉を適度に剪定することで、株元や葉の間の風通しを良くします。
- 効果: 蒸れを防ぎ、病気の発生も抑制します。これによって野菜も快適に育ちます。
- 液肥の活用:
- 効果: 高温で食欲不振(栄養吸収能力の低下)になっている野菜のために、即効性のある液肥を与えるのも有効です。ただし、規定濃度を守り、与えすぎには注意しましょう。
- プランター・鉢の配置:
- 方法: プランターや鉢植えの野菜は、日中だけ移動させたり、軒下や半日陰になる場所に置くことも検討しましょう。
- ポイント: テラコッタ鉢は通気性が良い反面、乾燥しやすいので注意が必要です。プラスチック鉢は土の乾燥はしにくいですが、熱がこもりやすいので、二重鉢にするなどの工夫も有効です。
まとめ:夏野菜を元気に育てるために
今年の夏も、暑さが厳しくなると予想されます。しかし、適切な対策を講じることで、私たちの大切な夏野菜たちは元気に育ち、美味しい実をつけてくれます。
遮光、水やり、土作り、そして品種選び。これらの基本を抑え、日々の野菜の様子を観察しながら、臨機応変に作業を行うことが成功の鍵です。
ぜひ、今回ご紹介した「野菜の熱中症予防策」を実践して、今年の夏も家庭菜園を楽しみ、豊かな収穫を味わってください。以上の情報が、皆さんの家庭菜園にとっておすすめのヒントとなることを願っています。人間も熱中症対策には塩分補給が大切ですが、野菜も適切な水分管理が重要です。
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