法務担当・IPO準備室の町田です。今回は、インターネットなどで情報をリサーチする際のスキルや視点などについて紹介しています。
1 リサーチとは
リサーチとは、ビジネスのあらゆる分野の詳細な情報を取得し、その情報をビジネスの売上と利益の最大化に活用するプロセスのことです。
現代では、インターネットにより瞬時に様々な情報にアクセスできるため、無限ともいえる情報の中から自己・自社にとって最適な情報にたどり着けることが非常に重要なスキルとなります。
今回は、そのリサーチスキルについて紹介したいと思います。
2 具体的なリサーチ方法
①全体像を掴む
まずリサーチしたい情報を明確にしたら、次に、リサーチ対象の全体像や背景事情などの大きな視点から情報を把握することが重要です。
例えば、競合企業の売れ筋商品をリサーチしたいとします。この場合、いきなり特定企業の製品の売上をリサーチするのではなく、まずは、市場全体における自社と各企業のパワーバランスを把握しておく必要があります。ここを掴むことで、なぜこの企業をリサーチ対象とするのかを理解し説明することができるようになります。
そのうえで、自社にとって競合となりうる企業を選定し、具体的なリサーチを行うことになります。
②信頼できる情報とは
世の中にあふれる情報の中には、全く信頼できない情報も多くあります。そのため、情報の信頼性を確認することは必須といえるでしょう。
信頼性という意味では、一番最初に情報を発信した者であることが最も信頼性が高いといえます。ただし、このような1次情報の発信者が特定できない場合も多いため、この場合には、情報発信者の属性などを調べる必要があります。情報発信者の経歴、専門、著作図書等を参考にして、情報の発信者の専門性をリサーチすることになります。
専門家の情報であっても、古い情報であることがありますので、この場合には、発信日時などから情報の鮮度も確認しておく必要があります。
③多面的なリサーチ
情報の信頼性を高めるには、多面的な視点からリサーチすることも重要です。
そのためには、複数の情報発信者を選定することになります。
情報発信者の選定では、立場の公的性、実務性という視点で選定することが有効です。
専門家の中には、自治体や官庁等と関わり、公的な立場で情報発信している発信者がいます。常にこのような方の情報が正しいわけではありませんが、比較的信頼できると考えられます。
また、専門家の中には、実務を行っていない方も多くいます。理論的な情報については信頼性は高いといえますが、実務は必ずしも理論通りではありませんので、理論と実務に関わっている方の情報が最も信頼できるといえるでしょう。
実務のみを専門とする発信者の情報が信頼できないわけではありませんが、地域等の個別的な事情などから、すべて信頼できるか不明な場合もありますので、理論的な裏付けを検討すべきでしょう。
3 まとめ
昨今では、AIによるリサーチを利用することも可能ですが、その信頼性は低く、まだまだ実務に耐えられるレベルには達していません。
現時点において、信頼できる情報にたどり着くには、検索と分析を繰り返すという地道な作業が不可欠であり、リサーチスキルはこれからも重要であるといえるでしょう。
今回は、情報をリサーチするための視点について紹介しました。
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