田植機のいろは

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2023/02/28

皆さんこんにちは。
ノウキナビ事業部ストアセールスチーム　セールス担当＆兼業農家のツチヤです。

今年の田植えに向けて、田植機を買い替えようと思っている方いませんか？また今年から田植えを始めるなんて方もいるかもしれません。しかし、買うにあたってどのような田植機を選んだらいいのかわからない方も多いはずです。
そこで、今回は「田植機のいろは」について書いてみようと思います。

田植機とは

田植機とは、農作業の一つである田植え作業において、稲を植えるための機械です。手作業に比べて作業時間や人手を大幅に削減し効率的に作業をすることができます。また、従来の手作業に比べて稲の密植度を均一に保つことで稲の収量を増やすことができるなど現代には欠かせない農機具の一つとなっています。構造は、主に「植え付け装置」と「走行装置」の2つに分かれ、植え付け装置には、苗箱、苗送りローラー、苗送りノズル、植え付け爪、種子用ホッパーなどがあります。走行装置には、エンジン、車輪、トランスミッション、駆動軸、ブレーキなどがあります。
田植機の使用方法方法としては、走行装置で機械を動かしながら、苗送りローラーと苗送りノズルによって苗を送り、植え付け爪で種子を地面に植え付けます。また、田植機には、作業幅や苗間隔などを調節できる機能が備わっています。作業効率の向上や人手不足の解消など、多くのメリットがありますが、機械のメンテナンスや調整が必要であったり、機械がうまく機能しない場合には手作業での作業が必要になることもあります。

歩行型と乗用型

唯一2条植えができるのが歩行型です。取り回しがしやすいので狭い圃場や、変わった形をしている場合などに多く使われます。乗用型は、4条から5、6、7、8、10条まであり圃場が広くなればなるほど条数も多い方が効率的です。さらに作業効率を上げるためのポイントがクランク式かロータリー式か。田植え機の植え付け部分には2種類あり、一回転で1株植えるのがクランク式です。効率をあげたいのであれば一回転で2株植えることができるロータリー式を選びましょう。
・特にこだわりがない方→クランク式
・スピード重視の方→ロータリー式
という感じです。こちらはグレードが違い、販売価格にも差がありますのでお安く手に入れたい方はクランク式で問題ありません。

作業はここまで楽にできる

煩わしかった手作業をなくすために、乗用田植機には様々なオプションがあります。

「枕地ロータ」

三菱では「まくらっこ」と呼ばれていますが、乗用田植機に装着できる整地ならしのことです。圃場を旋廻するときに車輪で出来てしまう凸凹をならすことはもちろん、圃場全面で使用しながら植付けをすることで、きれいな仕上がりになります。また抑草効果も期待できるようです。

「箱施用剤散布機」

育苗箱施用による防除剤散布は、１回の施用で薬効が長くその後の管理作業の労力を軽減できるため、有効な防除方法とされています。ポイントとしては、①省力化ができる（わずらわしい手散布作業の必要がありません。）②高精度散布ができる（きれいにムラなく散布ができます。）③薬剤の節約ができる（設定量を散布でき、薬剤を無駄にしません。）④操作がとても簡単（一度設定すれば、あとはいつも通りの作業でOK。）などが挙げられます。

「施肥機」

粒状施肥機とペースト施肥機があります。苗に近い土中に施肥する粒状施肥は、水中への流出も少なく、水質保全に貢献。施肥量も少なくてすみ、追肥を省ける一発施肥もOK。株間を変えても施肥量は変化せず、計画的な作業ができます。ペースト肥料は液状のため、水濡れによる詰まりが発生せず、雨天でも作業能率が変わりません。ペースト施肥は田植えがスムーズに計画通りに行え、大規模営農のプロにぴったりの施肥方式です。精度の高い施肥位置・施肥量で、効果的な施肥作業ができます。

機種によっては後付けできる場合もありますので販売店などに聞いて是非参考にしてみてください。