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2023/04/28

世界の農業事情紹介!~農業・農業機械編~

皆さま、こんにちは!
ノウキナビ事業部サービス担当”オオキ”です。

先月までのブログでは、農業に非常に大きな影響をもたらす気候変動
の影響とその対策に関するヒントについてご紹介させて頂きました。

ずいぶんとカタい話が続いてしまっておりました(笑)ので
今回は、私がこれまで旅をしてきた世界70カ国以上の国や地域の
農業の一部について、ご紹介できればと思います。

農業機械は、その地域の課題を解決するために進化してきました。
もしかしたら、皆様の地域にも共通する点があるかもしれません。

それでは、ゆるーい感じでお伝えしていきます!
まずは1カ国目「ミャンマー」から見ていきましょう(^^)

 

①ミャンマー:日本の3倍以上のコメ消費量

一昨年のクーデター以降、コロナも重なり、渡航困難な国となって
しまっているミャンマー。。。
私が訪れたのは2018年の5月だったため、全く問題なく各地を巡る
ことができました!

写真(画素数が低いため見づらくてスミマセン)は、首都ヤンゴン
から車で4~5時間ほど東に進んだパ・アンという小さな田舎町の
郊外の風景です。

ご覧の通り、このエリアの圃場は、1枚が100m×50mほどの比較的
大きな区画となっています。
にも関わらず、農業機械はほとんど普及しておらず、手前の男性の
ように田起こしもほぼ手作業で行っています・・・(トラクター等
はたまに見かけますが、壊れた状態で圃場内に放置されていたり
することも。)
以前の日本のように、この時季の作業は家族全員・村総出で農作業
を行っています。

国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、一人当たりのコメ消費量は
年間210kgと非常に高く、日本人が一年間に消費する総量の実に3倍!
なんだそうです。

あまり知られていませんが、正に「コメ大国」「農業大国」ですよね。

さらにスゴいのは、年間の米生産量は約2,600万トン、GDPの約4割が
農業、全人口の6割が農村で暮らし、就業人口の約6割が農業従事者と
いう国なんです!

農業のビジネスチャンスがゴロゴロ転がっている同国ですが
情勢が安定したら、是非とも行かれてみては!?

 

②アメリカ:言わずと知れた農業王国

続きまして、2カ国目はアメリカ合衆国!
私が語るまでもありませんが、経済や産業、そして農業分野の
ありとあらゆる分野でも世界トップを走り続けている同国ですが
当然のことながら農業機械分野でも桁違いです!

世界最大の農業機械メーカーである「Deere and Company」は
売上高も世界No.1で、その額は、なんと
約3兆9,200億円(2020年11月時点為替レート)だそうです。
1つの産業ではなく、たった1社でこれだけの巨額になるとは…
ただただ「スゴい!」としか言いようがありませんよね。

大規模農場では、価格が10万ドル以上もする空調設備等が付いた
巨大トラクターや脱穀機が縦横無尽に走っており
広大な面積での作業を短時間で行っています。

そもそも、同国の気候は野菜や穀物など様々な品種の生産に適して
いるということもありますが、アメリカの農業の凄さは、何よりも
”生産効率の高さ”や”耕地面積の大きさ”にあるわけです。

一農家当たりの平均農地面積では、日本が約3haであるのに対し
なんとアメリカではその60倍の約180haに及ぶようです。

写真は、私が2012年11月に、ニューヨークからロサンゼルスへと
向かう機内から同国中西部付近の上空から撮影したものです。
巨大なオセロ盤のように見えるのは、「センターピボット」という
灌漑施設で作られている農園群(トウモロコシ栽培がメイン)です。

半径は平均で4~500mで、大きいものになると1kmを超えるものも
あるようです。円の中心部から大量の水を地下から吸い上げ、潅水
と共に施肥も行えるシステムです。遠隔操作も可能であるため、
効率的な農場管理を行う上で農家には欠かせないものとなっています。

③トルクメニスタン:国土の80%が砂漠の国の農業

中央アジアの北朝鮮とも称されるトルクメニスタンですが
3歳の息子をベビーカーに乗せながら、我々家族は2018年9月に
入国しました。
(実際、入国も出国もメチャクチャ大変でした!入国時には、
ビザが必要ですが、トルクメニスタン人の友人からの招待状が
ないと発給すらしてもらえないという難関…)

さて、そんな話はさておき、同国の面積は日本より少しだけ広い
約50万㎢ですが、カラコム砂漠という非常に大きな乾燥地帯が
占めています。(年間雨量200㎜程度)
そのため、農耕地は国土面積の約3%程度となっており
農業が可能なエリアは非常に狭い範囲に限定されてしまう状況です。

農業といっても、穀物類と綿花栽培が主流であり、上で紹介した
ミャンマーやアメリカとは全く異なるものでした。
滞在日数は僅か4日間だけであったからかもしれませんが
移動中には1台も農業機械を見かけることがありませんでした。

しかしながら、近年は国主導による農民への優遇政策や
基本的な農業資材の無料供給などの対策が進み、農作物生産量・収量、
畜産物生産量も伸びてきている状況であると友人から聞きました。

写真は、アフガニスタンにほど近い同国東部に位置するマリブ遺跡近郊の
灌漑設備です。(特に顕著な農業設備を見かけることはなかったため、
これくらいしか写真に残っていませんでした… )
東部の一部地域には、このように小さな川が流れているエリアもあり、
緑が点在しているような環境でした。

 

④コートジボワール:農業ポテンシャル高し!

西アフリカにあるコートジボワールですが、大方の日本人の
イメージとは異なり、実は農業大国の一つです。
沿岸部にほど近い地域では、二期作・三期作も行われており
カカオだけでなく、国産米などにも力を入れています。

しかしながら、農業機械化が進んでいないため、適切な時期
に田植えが進まなかったり、乾燥機なども設置されていない
地域も少なくないことから、籾が腐敗してしまうなど
国内の総収量の約45%程度を毎年無駄にしてしまっています。

写真は、首都ヤムスクロ郊外にある圃場です。私がこの圃場を
訪れた時はちょうどトラクターを使い、代掻きをしている最中でした。

驚いたのは、隣の区画にトラクターが移動する際、畝を壊しながら
進んでいたことです!
手前に写っている男性は圃場主なのですが、トラクターが
畝を通過した後に、すかさず泥をかき集め、10分程度で畝を
元通りになおしていました。(これがフツーなんだそうです。)
日本の田んぼのように、美しい畝ではないものの
こうした農業手法もあるのだなぁと感心しました。

多くの農村地域では、比較的灌漑用水路は整備されているのものの
農道から圃場に入るための渡しの部分が木造であったりするために
重さに耐えきれず大きなトラクターなどの農業機械が圃場に入れない
ということが、時折起こります。
また、圃場自体の地耐力も弱く、70馬力を超えるような大型機械は
沈降してしまうというケースも少なくありません。
更には、農業機械メーカーの代理店も首都にいくつかある程度で
パーツの取り寄せに数か月もかかってしまうことも多々あるようです。

そんなコートジボワールですが、近年は、農業主管省庁や農業生産者
組合等が一丸となって、生産者をサポートする仕組みづくりや
安価に農業機械のリースが行えるような制度を構築するなど
国産米の増産に向けた様々な取り組みを行っています。

 

終わりに

さて、世界の農業事情いかがでしたでしょうか?
本日ご紹介させて頂いた例は、ほんの一部です。
(さらに私が見たエリアはその中の点に過ぎません。)
まだまだ、ご紹介したい国は沢山ありますが、またの機会に!

世界にはそれぞれの地域の特性に応じた農業手法や農業機械
が活用され、最大限のリソースを活かし生産を行っています。

前回のブログにも共通する点があるのですが
耕地面積を増やすことは容易ではない状況のなかで
いかに生産効率を上げていくかという点が
今後の農業や、貧困・飢餓の問題を考えていく上で
重要であることは言うまでもありません。

引き続き、我々唐沢農機は世界中の農業人を豊かにする
ために今後も農業機械化に向け尽力していきます!
(スミマセン、またまたカタい話になってしまいましたね笑)

 

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