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2019/01/10

農家が加工品をやるメリット・デメリット

みなさん、こんにちは!
農業事業部の井上です。
先月イチゴの審査会を行った「信州ごちイチゴ」の収穫量も増え、収穫に手入れに忙しくなって参りました!!
そして、ありがたいことに多くの注文をいただき感謝です。
今回はタイトルにもあるように加工品の販売方法と加工品のメリット・デメリットについて書きたいと思います。
6次産業という言葉もあるように少なくとも1回は加工に興味を持った農家さんもいることでしょう。
カラサワファームでも加工品販売をやっており「ドライイチゴ」と「ジェラート」を販売しております。
実例を元に書いていますので何か参考になりましたら幸いです。

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カラサワファームの加工品販売について

「ドライイチゴ」


「ドライイチゴ」は唐沢農機から仕入れた果物乾燥機を使用しております。
乾燥機についてはこちら
乾燥果物は保健所の営業許可が不要ですので食品表示さえ添付していれば一般の農家さんでも販売できるのです。
心配な方はお近くの保健所にお問い合わせしてみてください。

「ジェラート」


カラサワファームではイチゴとブルーベリーの「ジェラート」を近くの洋菓子店で特注生産していただいております。
「ジェラート」は「ドライイチゴ」とは違い保健所の許可が必要となりますので、それ相応の設備が必要になります。
食品製造許可についてはこちら

加工品があることのメリット

加工品があることのメリットはズバリ2点です

1.売上の向上

加工品を行うことで、農産物に付加価値をつけるのですから必然的に販売できれば売上は向上します。
市場やJAさんへの出荷だと金額は決められませんし、いくら原価計算をしたところで意味がありません。
ですが加工品ですと自分で販売価格が決められるという大きなメリットがあります。

2.ロスの減少

天候に左右される農産物を生産している方は特に不作、不良が多いということもあるでしょう。
しかし、加工という手段があれば不良であっても問題ないことが多いですからロスはかなり少なくなります。
また消費期限も加工品の方が長いですから在庫を持っていても販売期限に余裕があるのものメリットです。
農業経営の波を作らないで済むことになります。

加工品があることのデメリット

加工品を行うことのデメリットは「販路がないと在庫になってしまう」ということです。
いくら美味しい加工品が出来上がっても販売するところがなければただのゴミになってしまいますので注意が必要です。

加工品のススメ

加工品を始めるときのポイントは「小さく始める」か「販路が決まってから始める」かです。
「小さく始める」とはどういうことかと言いますと委託で加工品を作った場合、大ロットだと金額が安くなって原価が安くなって良いと思いがちです。
これは大きな落とし穴で、若干原価が高くなってしまっても小ロットから始めて、顧客が付いてきたり大型契約ができてから大ロット受注を行うべきです。
「販路が決まってからはじめる」というのは、実需者側に需要があり「この加工品作れない?作ってくれれば買い取るよ!」という加工を始める前から、加工すれば売れる状況を作ることです。簡単ではないですが「中食」の市場が広がっている今、色々な需要があるのでアンテナを広くもってみるのはいかがでしょうか。

まとめ

今回は農産物の加工について書いてみましたがいかがだったでしょうか?
農産物の加工は時として経営の大きな手助けをしてくれますが、一歩間違えると大きな失敗の原因になってしまいます。
ご自身の経営状態・経済状況に合わせてやることをおすすめいたします。