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2018/08/03

「信州ごちイチゴ」定植完了しました!!!

2018年7月14日、30度を超える暑さの中、無事「信州ごちイチゴ」の定植を終えることができました!
今回はその、様子を書いていきたいと思います!

今回、定植した品種について

あれ?!今回定植したのは「信州ごちイチゴ」じゃないの?と思った方もいらしゃるのではないでしょうか。
今回、定植した品種は「信大BS8-9」という品種です。これは農林水産省の登録品種でもあります。
<参考>
信大BS8-9 | 登録品種データベース
では「信州ごちイチゴ」とは何か?これはカラサワファームの商標です。
身近な例で言えば福岡県の「あまおう」が同じケースにあたります。「あまおう」は商標で、実は品種名は「福岡S6号」となっています。
前置きが長くなってしまいましたが、今回カラサワファームでは「信大BS8-9」を独自の生産方法で栽培し「信州ごちイチゴ」という名前で販売していきます!!
「信大BS8-9」を説明すると「四季なりイチゴ」と呼ばれており、夏場でも収穫ができる品種です。
そのためこの暑いなか定植することができたのです。
この品種は信州大学農学部の 大井美知男(おおい みちお)学術研究院教授が、6年の歳月をかけて6,000通りの交配からつくりだした品種です。
特徴としては糖度が高く(Brix 10.6)、味は濃く、円錐で果心が赤いので、カットして使用するのに向いています。
そのためケーキなどの「ハーフカットトッピング」の業務需要が非常に高く、あまり知られてはいない品種ですが、有名テーマパークや一流ホテルなどではすでに使われている、知る人ぞ知る高級イチゴなのです。

この品種にした理由

前回の「章姫」「紅ほっぺ」からなぜ「信大BS8-9」を栽培することになったのか?その理由は2つあります。

1.大井先生との出会い

今年4月、「章姫」の収量が上がらない時期があり、カラサワファームでは「専門家派遣」を依頼しました。
その時、派遣され来てくださったのが大井先生でした。
大井先生とコミュニケーションをとる中で「信大BS8-9」の存在を知り、イチゴ栽培2期目ではありましたが「信大BS8-9」を生産することになりました。

2.品種についての物語性

前項でも述べましたが「信大BS8-9」は6年かかってできた品種です。
夏場、日本のケーキで使われているイチゴは輸入品か夏イチゴと呼ばれる品種がほとんどです。
しかしながら夏イチゴのほとんどが酸味が強く、また気温が暑いため完熟する前に赤くなってしまう傾向がありました。
その状況を打破したいという思いで開発されたのが「信大BS8-9」なのです。
少しずつ生産者は増えていますが、「信大BS8−9」の生産方法はまだ確立しておりません。
そこで「農業の実験場」であるカラサワファームでは独自の方法で生産することを決めました。

定植会の様子

定植会には大井先生にも足を運んでいただき、栽培方法などを教えていただきました。
また当日は上田ケーブルビジョンさんにも取材していただきました。
当日の様子は以下の動画をご覧ください。

まとめ

今回は「信州ごちイチゴ」の定植会について書いてきました。
違う品種ということで大変な部分はありますが、大井先生の技術指導と唐沢農機の設備知識などをうまく融合して、高品質な「信州ごちイチゴ」を作れるように精進します!
収穫は10月頃になると思いますのでお楽しみに!

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