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5キロ83円が2000円!? 飼料用米レベルの“古古古米”をおいしく食べる5つの方法

こんにちは。今日は、話題になっている“備蓄米”について考えてみたいと思います。
最近、「古古古米(こここまい)」という言葉がメディアを中心に注目を集めています。これは、収穫から4年以上経過したお米のこと。もともとは政府が災害や食料危機といった“有事”に備えて、冷蔵保管していたものです。
ところが今年、この備蓄米が大規模に放出され、一般の消費者にも販売されるようになりました。5キロ2000円前後という価格で販売されており、SNS上でも話題になっています。
しかし、こうした事態の背景には、長年の構造的な問題があるようです。
◆なぜ今“米不足”なのか?
「米が余っている」と言われてきたはずなのに、なぜいま米不足なのでしょうか?
実は、2013年以降、国内の米需要に対して供給が不足している状況が続いていました。にもかかわらず、政府は輸出用米や飼料用米に対して手厚い補助金を継続し、実質的な減反政策の継続ともいえる状況が続きました。結果として、供給不足に対する有効な対策がとられないまま今日に至っています。
さらに今回の“米不足”は、流通面での問題も指摘されています。卸問屋が複数介在することにより価格が上がったり、一部業者による買い占めが起きたりすることで、消費者の手元にお米が届きにくくなってしまったのです。
そうした背景から、政府は備蓄米の放出という判断を下しました。
とはいえ、今回放出されたのは4年以上冷蔵保管されていた“古古古米”。そのため「本当においしいの?」「どうやって食べればいいの?」と戸惑う方も多いことでしょう。
そんな疑問に対して、お米のプロである「お米マイスター」の方が、工夫次第で古いお米でも美味しく食べられるとアドバイスしてくださっています。
◆農家さんのリアルな声
とはいえ、やはり古米は古米です。先日、ある農家さんのSNS投稿が大きな反響を呼びました。
それはおおむねこのような内容…
「3年以上経過したお米は家畜農家さんに30キロ500円で引き取ってもらっています…」
つまり、古古古米の市場価格は、実質的に5キロあたり83円。それが今、備蓄米として5キロ2000円で販売され、全国で行列ができるほどの反響を呼んでいます。少し不思議な構図にも思えます。
そもそも備蓄米は、政府が税金で買い取って有事に備えて保管していたもの。そのお米に、再び価格がつけられ、私たちが購入しているという状況は、少し立ち止まって考えてみるべきかもしれません。
さらに今年、100万トンあった備蓄米のうち30万トンが放出され、保管していた倉庫も空に。これにより保管料が得られなくなった業者の廃業も報じられています。
100万トンの備蓄量は、全国民のおよそ1.5か月分に相当します。このペースで放出が進めば、今年中に完全に備蓄が空になる可能性もあります。そして、再び100万トンの備蓄を整えるには5年はかかると見込まれています。
この災害大国・日本において、もし来年以降に本当の「有事」が起きたら……と考えると、不安がよぎります。

◆古古古米をおいしく炊く5つのコツ
とはいえ、この記事を読んでくださっている皆さんにも、いつか備蓄米を食べなければならない日が来るかもしれません。それは私も同じ。せっかくなら、おいしく、前向きにいただきたいですよね。
そこで、お米のプロ「五ツ星お米マイスター」西島豊三さんが紹介する、古米でもふっくら炊けるコツを紹介します。
① 水加減はやや多めに
古いお米は水分が抜けているため、通常よりもやや多めの水で炊くのがおすすめです。最初は炊飯器の目盛り通りに炊いてみて、好みのツヤが出るまで少しずつ水分を調整しましょう。
② 冷たい水を使う
お米は冷たい水から加熱することで、粘りやもっちり感が引き出されます。長年冷蔵保管されていたお米は、体力が落ちたような状態です。できるだけ冷えた水で炊くことで、本来の美味しさを引き出せます。
③ しっかり浸水させる
1〜2時間ほど浸水させるのが理想です。じっくり水を吸わせることで、ふっくらと炊き上がります。忙しい時でも「早炊きモード」は避け、通常モードでじっくり炊いてください。
④ 保存は野菜室で
急激な温度変化はお米の劣化を早めます。冷蔵庫の野菜室で保管するのがベスト。1合ずつ小分けにして保冷袋に入れ、上に野菜や果物を重ねると保冷効果が高まります。
西島豊三さんが紹介する古古古米のおいしい炊き方はコチラの動画からご覧いただけます。「引用:五ツ星お米マイスターに聞く、お米の今後と「備蓄米」のおいしい食べ方」
⑤ 日本酒や米酢を活用
また、これは昔からよく聞く方法ですが、炊飯時に日本酒を大さじ1~2杯入れると、ツヤや甘みが増し、においも軽減できます。気になる場合は米酢、米油、白だし、塩などを加えても効果的。コンビニのおにぎりのような風味に近づきますよ。
◆いまこそ“家庭で備える”きっかけに
今回の備蓄米放出は、私たちにとって「食の備え」を見直す良いきっかけかもしれません。
普段から少しずつ備蓄しておけば、災害時や物流の混乱時にも安心です。また、古古古米を実際に炊いてみることは、ある意味“家庭での防災訓練”ともいえます。
私はX(旧Twitter)で情報収集する、典型的な日本のthe・主婦ですのでつい政府批判に走りがちですが(笑)、見方を変えれば、備蓄米を食べるという体験ももしかすると一生に一度あるかないかの貴重な機会かもしれません。
このタイミングで家庭の備蓄を見直したり、いざという時のための工夫を学んだりしておけば、きっと心強いはず。どんな経験も、自分の知恵として蓄えていきたいですね。
◆まとめ:知恵と工夫で、備蓄米を活かす
「古古古米=まずい」というイメージは、なかなか拭いきれませんが、ほんの少しの手間と知恵をかければ、美味しくいただくことができます。
今回の出来事をきっかけに、「食の流通」「政策」「家庭での備え」について、ひとり一人が関心を持つことが大切だと感じます。
必要な人に、必要なものが、きちんと届く社会へ。
その第一歩として、今日の一杯のごはんを、大切に味わってみてはいかがでしょうか。(合掌)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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