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2021/09/15

バインダーのトラブルと対策法

皆様こんにちは。農機部門の古越です。

いよいよ収穫の秋の時期になって来ました‼

そこで今回は稲刈りの時期にしか使わないバインダー(稲刈り機)のトラブルを防ぐ点検&対策の方法を紹介したいと思います。

バインダー(稲刈り機)とは?

まず、バインダーとは稲の収穫作業の刈り取りと結束を同時に行うことの出来る農業機械です。昭和30年ごろに登場し、その後日本中に広く一般に広まりました。

また、最近ではコンバインに切り替える農家さんが多くなり、バインダー自体の需要は少なくなりましたが、まだまだ小規模で生産している方やコンバインの入れない田んぼの方からの支持があります。

1つ目・エンジントラブル

稲刈りの時期にバインダーのトラブルで一番多いのがエンジントラブルです。

症状としては

「まったくエンジンがかからない」

「かかるけど止まる、エンジン回転が安定しない」

最近のバインダーでは安全のためシフトレバーが「ニュートラル」などの指定の位置に無いとエンジンがかからないようになっている機種もあり、それが原因でかからないという問い合わせもありますが、エンジントラブルの多くの原因は去年入れたままの燃料が劣化して、エンジンに供給するキャブレターの中のジェット類の小さな穴に汚れが詰まってしまうことでトラブルが発生します。

対策としては、キャブレターや燃料タンクの残った燃料をすべて抜き取ることしかありません。

その他にも、使う前にはエンジンオイルの点検や交換、スパークプラグやエアークリーナーの汚れの状態を確認し清掃し必要に応じて交換しておくことも使用中のトラブルを防げるかもしれません。

 

2つ目・タイヤのトラブル

こちらも問い合わせの多いトラブルです。

「空気が少なかったから田んぼに入る前に空気入れたけどパンクしてて機械が真っ直ぐ進まない」と、お問い合わせ頂きます。

パンクの原因は元々バインダーのタイヤは規定の空気圧が低めに設定されています。なので、年に1回しか使わないので去年からほぼ1年間空気の少ない状態でタイヤが少し潰れた状態で保管するとタイヤに亀裂が入りそこから空気が漏れてしまうことが原因です。

対策としては、保管時にバインダーのタイヤが少し地面から浮いた状態になるようにジャッキアップすることです。また、それが面倒くさい方はシーズン終わりにタイヤの空気圧を若干高めに入れて対策している方もいらっしゃいます。

あと、機種によっては保管時にタイヤを浮かして保管できるようにスタンドが備えつけられているものもあります。

3つ目・結束のトラブル

結束ミスの問い合わせもシーズンになると多いです。こちらの原因として多いのは、去年使ったジュート紐をそのまま機械に付けたまま保管して使用したり、紐のセットの仕方が間違えていたりするのが主な原因です。

対策としては、去年使用したジュート紐は湿気などで劣化しているので、今年買った新しいものを使用する。また、機械への紐のセットの仕方はほとんどの機種で紐の通し方の図が機体に記載されているので間違えないように図のように紐を通す。

まとめ

今回はバインダーのトラブルで多い3つのトラブルを紹介しました。これから始まる稲刈りに合わせて早めの点検をおすすめします。

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